幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

違和感。

なぜ、こんなにもてはやすのか、理解に苦しみます。

勇気をたたえ弔意…踏切救助の村田さんの通夜 ~ ヨミウリ・オンライン
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131006-OYT1T00529.htm?from=main1

横浜の、JR横浜線で踏切内で横たわっていた老人男性を「救助」して、自らは亡くなってしまった方の話題が、どうも偏って取り上げられているようで、違和感を感じます。

政府の対応も、おかしいですよね。人気取りにしようという魂胆がミエミエで。または、こういうことを「表彰」することで、消費税上がった後も世の為人の為に耐えなさいってことを刷り込みたいのかと、穿った見方すらしたくなります。

第一、人命救助なら助かった人のコメントも取り上げてしかるべきではないですか?それほどのけがではなかったようですし、まったくそれが報道されないのは、やはりこの件を「美談」として取り上げたい向きには不都合なことがあるんでしょうね。

私はこの事故の報道で、ご両親の冷静な対応を見た正直な感想を申し上げれば「自分の子供が目の前で死んでしまったというのに、良く取り乱さないで居られるな・・・」という思いを、強く持ちました。

私が同じ状況で事故の現場に居合わせたなら、踏切に飛び込む子供を「死んでも」止めたでしょうし、それこそ自分の運転する車で突っ込んででも電車を止めようとしたでしょう。

それに、この事件のあと、この件を美談としていきなり政府が感謝状・表彰をするというのは、どんなものでしょう?何もこの方だけが身を挺して人命救助した訳ではないのに、どうにも不公平感を感じてしまいます。

また、救助された男性の状況も、報道されている内容のみで考えても、自殺企図していたとしか思えません。年齢も年齢なので、死を選ぶだけの背景があったと思います。助けられた命だからと言われても、「誰も頼んじゃいないよ」という気持ちで居てもおかしくはないんじゃないですか?

本来は、自殺企図の方を見つけたら、踏切警報を押すとか別の対応をすべきであって、自分で飛び込んで救助するというのは最後の最後の手段とすべきだと思うのです。

私は、この村田さんはそれほど深く考えずに短絡的に飛び込んで助けに行ってしまったのではないかと考えています。そしてそういう行動を常日頃からしていたのではないかとも、考えております。そうでなければあのご両親の、憔悴はしていてもどこか冷静な態度は理解出来ないのです。自分の大切な子どもが亡くなってしまったというのに。

私は、亡くなってしまった村田さんを本当にたたえる気持ちがあるならば、助かった男性が踏切にいた背景やその後まで、きちんと報道すべきだと思うのです。

こんな偏った報道で、政府の「道具」にまでされているようでは、村田さんの死は浮かばれないように、思うのです。
VPS

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