幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

敢えて松坂。

松坂、あこがれ続けたメジャーの舞台へ 大リーグ挑戦表明記者会見

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/column/200611/at00011112.html

カープ・黒田のFAせず残留、のニュースがあって、やっぱりこれに触れたくなりましたよ。

会見の中で終始“あこがれ”“ずーっと向こうでやりたかった”・・・という趣旨の発言してますけど、本当に憧れだったら多田野みたいに最初っから行けば良い訳で、結局のところ、ここの発言に尽きると思うんですよ、彼の本心は。

「今は向こうに行って、できるという自信のほうが大きいです。」

自信がなかったら、行かないんでしょうね。

日米野球では、日本選抜は3連敗していますが、これは技術の違いというより、心の差でしょう。それなりの士気を持って取り組めば、結果はまるで違っていると思います。まあ、それだけメジャー選抜の“プロ意識”が凄いってことで、それはそれでメジャーに行ってやって見たいという動機付けにはなるとは思いますけど。

プロ野球も職業である以上、どこでやろうと本人の勝手でしょう。しかし、プロという以上は興行です。松坂大輔という人間は、西武ライオンズに入社したのではなくて、日本プロ野球機構の一員として“入社”したのですから、その仕事はライオンズの勝利や自分の成績の為だけではなく、“日本のプロ野球の発展”という役割もあるはずです。

松坂がメジャーへ行って、今更日本のプロ野球の発展に繋がるとは思えない。むしろ韓国プロ野球の二の舞になるんでは無いかと、危惧しています。

有望選手は根こそぎメジャーや日本へ渡り、残った選手の明らかにレベルの落ちるゲームで、お客様が呼べますか?メジャーへ行ってそこへ見に行ける日本のプロ野球ファンが、一体どのくらいいると思うんですか?メジャーの放映権料は、日本プロ野球に何か収入をもたらすのですか?

スティングで得られる目先の利益が欲しいばっかりに、イチローをポスティングで放出したブルーウェーブは、その後どうなったでしょうか?野球への理解も愛情もなく、ただひたすら広告と、球団売却価値を維持することに腐心して補強を怠った結果が、バファローズと“ニコイチ”球団になってもBクラスという体たらくです。

スティングは、松坂で打ち止めにしてください。日本の野球場から“一流”を簡単に奪わないで下さい。メジャーに行って日本人が活躍するのは、もう夢でも何でも無いんですから。

元々お金持ちの球団経営者の方々には、理解出来ないでしょうけど。