幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

連鎖。

連日、自殺の報道が繰り返されています。
でもこれって、報道されることでかえって自殺者が増えるんではないかと私は危惧していましたが、やはりこういう見方がありました。
私だけが考えていた訳ではないのですね。

これでいいのか! テレビの自殺報道規定
http://www.j-cast.com/2006/11/16003851.html


J-CAST(http://www.j-cast.com/)というニュースサイトの記事ですが、そこでWHOの「自殺報道に関するガイドライン」と言うものが紹介されていました。

WHO(世界保健機構)(英語ページ)
http://www.who.int/en/

「自殺報道に関するガイドライン」(すみません、これも英語です)
http://www.who.int/mental_health/media/en/426.pdf


上記ガイドラインによると
◎写真や遺書を公表しない
◎自殺の方法について詳細に報道しない
◎原因を単純化して報じない
◎自殺を美化したりセンセーショナルに報じない
◎宗教的・文化的な固定観念を用いない
◎自殺を責めない


とされていますが、どれも日本のマスコミの報道していることばかりですね。
私は、このガイドラインを知る前からも、個人的には自殺のニュースはむしろ一切報じないほうが良いのではないかと思っていました。

例えは悪いですが、一時“荒れる成人式”が話題になった時期がありましたね。そのときにも、「マスコミが荒れる新成人を面白おかしく取り上げるから助長している」と言う批判が出てきて、最終的には各メディアもあまり重要視して取り上げなくなったら成人式も沈静化してきた・・・ということも頭に浮かんだぐらい、最近の自殺報道は常軌を逸していると思います。この荒れる新成人と同様に、「虐められた仕返しにニュースになってやる」・・・というような形で、一連の自殺関連報道は、“自殺を助長”しないとも限らないじゃないですか。

むしろ新聞の地方欄の片隅に1行乗る程度の報道で充分ではないですか?貴重な命が失われたことで、関係者・周囲の方は唯でさえ傷つき苦しんでいるのです。それを報道で煽り、その報道を見て同じように煽られることを期待して亡くなる命が増えるなら、自殺のことなど誰も知りたくはありませんし、報道すべきではないと、思うのです。


日本のマスコミの節操の無さは今に始まった訳ではないですが、事が事だけに自重を望みたいものです。