首都圏の主要鉄道路線の、2005年度混雑率が発表されています。
首都圏の鉄道3割で混雑率上昇、上野―御徒町216%
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061127-00000113-yom-soci
元ネタはこちら。
ちなみにこのページのPDFリンク(特に計測結果一覧のほう)は、開くのに凄く時間がかかります!回線の遅い人は要注意です!。
Yahoo!のニュース(讀賣新聞)では「混雑率」として取り上げていますけど、国土交通省は「公共交通の「快適性・安心性評価指標」について」
という発表になっています。これは鉄道に限らず、公共交通の快適性を比較するのに統一された指標を定めて、各交通機関が快適性を高めていく為の、毎年の“通信簿”みたいなものですね。
私が社会人になった頃よりも、電車の快適度は格段に上がっています。まず混雑が緩和されました。当時は総武線快速・各駅停車を主に利用していましたが(京葉線は旅客運行始めていませんでしたし)、当時の発表で混雑率が220%とかニュースで言っていたように記憶しています。それに比べれば今の総武快速は、新小岩-錦糸町間でも180%以下ですし、各駅停車のほうも207%と、だいぶ空いて来てはいるのではないかと思います。
私が今使っている京葉線に至っては、ピークでも194%ですから、駆け出しリーマンの頃の電車と比べれば、天国みたいですね。
冷暖房の普及率も100%ですし、今では車内の案内にLEDなどを使って分かりやすくなっているかとか、駅員に連絡が取りやすいかとか、そういうソフト的な部分が指標の大切な部分を占めているようです。
でも、今の電車って、隙間はあるのに乗りにくくなってると思いませんか?
昔はつり革とつり革の間の通路って、二人分人が立てるスペースがありましたよね?混雑してくると、順に奥へ奥へ誰が言い出すともなく、自然に詰めていってくれるので、混んではいるんですけれど乗りにくさは今ほど酷くなかったように思います。今の電車内では、つり革持ってる人が、気持ち前へ出てくれるだけで良いと思うんですけど、後ろから混雑で押されても、てこでも前に詰めない人の多いこと。前では十分なスペースがあるのに、本を読んだり、かばんのスペースを確保したりと、自分の確保したスペースを混雑で譲り合おうって気持ちのある方が、少なくなっているように思います。
もちろん、座っている人がお尻を突き出して足を前に出るように座っていることも、原因の一つだとは思います。電車が込んでも、腰を引いて座る人も減りました。
でも、下手に腰を引いて座ると、前にどんどんはみ出して寄りかかってくる人もいるので、一概にスペース開けてよとは全員には良いにくいですけどね。
なんだか、公共交通機関の快適性は上がっても、人の気持ちやマナーの部分が付いて行ってないな、なんてことを感じたニュースでした。