幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

想い。

このところ、テレビを熱心に観るという事もすっかり減ってしまって、それもやはり仕事の影響が多かったのですが、本当に久しぶりに続けて観てしまっているドラマがあります。

www.tbs.co.jp初回から14%以上と言う高視聴率ですので、同じような方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

原作者の池井戸潤さんの作品はこれまでもいくつかありましたが、そのすべてを私は観ていません(笑)テレビドラマどころじゃない生活が続いていたのもありますが、観たいというスイッチを入れてくれるきっかけも、無かったんですよね。

 

今回は何故「観てみよう」と思ったのか、やはり自分にも迷いが色々生じていたんでしょうね。一般的に言えば「負け組」になってしまった人達が、目標を一つにして、熱い想いで立ち向かっていく姿に心惹かれ、初回からストーリーに、そしてこの番組の制作スタッフの目指すものに共感して、日曜日の夜にはチャンネルを合わせるようになってしまいました。

 

以前にも同じ想いで番組を続けて観ていたことがあります。それは“平成ライダー”の初作品である「仮面ライダークウガ」でした。こちらは私のブログでも何回か取り上げさせていただいております。

 

仮面ライダークウガ。 - 幕張の風

自分。 - 幕張の風

 

仮面ライダーと池井戸作品ではまったく違う、と言われてしまうかも知れませんが、番組を作る側の心意気には、私は同じものを感じてしまったのです。

 

今回の「陸王」、現在番組ホームページ横に表示されている公式ツイッターで、こんなことが書いてありました。


「24日の最終回を見終わった後に、一歩踏み出してみようと思える、自分をほんの少しだけ変えてみようと思える、そんな気持ちになっていただければ嬉しいです!」

良質の作品って、観ていてストーリーや出演者への関心だけではなく、何か心に響いてくるものがあります。陸王でも、観る人に対しての応援メッセージ的な要素が随所に感じられ、またそれを制作スタッフも意識を共有して、しっかり視聴者に届けようという想いが伝わり、それが高視聴率へとつながっているのではないかな、と思いました。

 

以前の仮面ライダークウガの時に感じたのは、本当に強い「力」を持った時に人はどうすべきなのかを、番組のターゲットである子供たちにしっかり伝えようという心意気でした。単なる勧善懲悪のヒーローモノで済ませるのではなく、力をふるうことに抵抗を感じ悩む主人公、そんな気持ちの葛藤を描く子供向けの番組なんてこれまでなかったなと、私はクウガの制作スタッフの想いに強く共感してしまいました。人間に対して自ら望んで得た力をふるい無意味な殺戮を繰り返す集団に対し、同じ力を得たのにそれを人を守るために使う主人公・・・。力で押さえつければ良いという事ではなく、力を使う意味を間違わずにいることが大切なのだと、それを観ている子供たちに伝えることが出来る、良質の作品だと思うのです。

 

今回も、取り上げる題材も内容もまったく異なる番組ではありますが、制作スタッフの想いには、共通項を多く感じます。それぞれの仕事や立場、その中での思いや葛藤を通して、誰かの為になることを貫くことが、自分の想いを一番満たしてくれるはず・・・正しい正しくない、そして上手く行く行かないではなく、どんなときにも諦めずやり抜く想いの大切さを、忘れないようにしなくては。

 

陸王はあと3回で放送を終えてしまうそうですが、最後までしっかり、「想い」を感じて、自分の振り返りにもなればな、と思います。

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