思い起こしてみると、私の成人してからの歩みというのは、ひたすら「暖かい家庭」を求めていたんだろうな・・・とここ数年感じるようになりました。
父親の仕事の関係で、慣れれば遠くの土地へ転校を繰り返し、そこから逃れるために父には単身赴任をしてもらい千葉へ定住したものの、単身赴任で家の主がいない生活と言うのは、やはりどこか寂しく、その上に降りかかった家庭のトラブルで単身赴任解消後の冷え切った家庭環境を経験して来た私は、無意識のうちに理想の家族像を自分で作り上げ、それを手に入れたくて無理ばかりして来たように、思います。
どこかで、甘いんでしょうね。50代も後半になろうと言う今でも、それは嫌だとか、ストップかかけられず、自分の近しい人に希望されたことを受け入れては、悪いほうの選択ばかりをしてしまい、失敗を繰り返しています。今回は仕事の選択ですね。本当の私の想いは、老後で描いていた夢を変えてまでUターンはしたくはなかったのですが。止めれば良いのに進んでしまって、また経済的な損失を大きく蒙った上で、再出発を余儀なくされています。
それは自業自得でどうでも良いことですが、今の私の望みは、何とか自分の息子には、共に信頼して歩いて行ける人と巡り合って暮らして欲しいと、いう事しかありません。
早く結婚して孫の顔が見たいとかいうものではありません。本当に信頼出来る人と、息子を信じて寄り添ってくれる人と巡り合って欲しい。ただ、それだけです。
そんな中で、こんな動画を目にしました。
これはゲームメーカー作成の、いわゆるプロモーション活動の一部なのでしょうが、題材は実話をもとにしたもの。
鉄拳さんのいわゆる「パラパラ漫画」のシンプルさが余計にストーリーの純粋さを引き立ててくれていますが、転勤族がゲームをきっかけに一人の女性と出会い共に暮らすまでの話を観ていて、何故か私の頭は、息子のことでいっぱいになってしまったのです。
どんなきっかけでも良いから、信じて寄り添ってくれる人と、出会って欲しい。
出来れば、私の命の尽きる前に。
そうなってくれれば、私は思い残すことはありません。