幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

光明。

3月3日に亡くなった母の、納骨を済ませました。


20数年前に、能登の実家へ母と共に早めのリタイヤ生活を始めた父ですが、その頃の“勢い”はどこへやら、パーキンソン病で不自由になった身体もあるのでしょうが、すっかり弱ってしまいました。

母の葬儀の後、弟の「提案」に乗ってすんなり川崎の弟の家に引き取られることを受け入れた父には、以前に私に「年とってもお前の世話になることはない。だからこの家はお前好きにはさせん。お前のものを置く場所はない」とまで何度も言い切った勢いなど、どこにも残されていません。

 

母の納骨についても、すべて私に任せきりでした。母の生前の希望は、どうも息苦しい実家の墓には入りたくなかったようで、散骨して欲しいと言っていたと、父は言いましたが、私はその母の言葉を額面通り受け取るのはどうかと思いました。
母は単に費用の問題で散骨と言っているんだろうと、思ったのです。

 

最近は、高い費用をかけて墓地用の土地を取得し、高い石を使って墓を・・・というのも可能な人も少なくなっているので、そんなにお金をかけなくても十分に供養出来ると考えた私は、散骨に反対しました。

これに、すんなり父も同意してくれたんですね。
そこで私は母の埋葬先を探し、いろいろと考えましたが最終的にここを選びました。

http://www.tokujunin.com/

 

東京徳純院 - ホーム | Facebook

費用的にも、いずれ一緒にと考えた父の分も含めても、とてもリーズナブルな金額で、永代供養をしていただけることに魅力を感じたのですが、何よりも問い合わせをした時の電話の応対が、とても素晴らしかったのです。事務的でなく、気持ちのこもった対応をしていただけて、本来であれば見学などを行ってから決定する方がほとんどのようでしたが、私は電話で即決してしまいました。
でも、それは大正解だったようです。

 

今日初めて直接伺ったのですが、中に入ってもとても暖かい空気に包まれている感じが心地よいところでした。

さすがに場所が場所ですから、風情ある寺院の景色などはありません。普通のビルの中にお堂があったりお墓があったりするのですけれど、初めて訪れたはずなのに、何かずっと親しくしている方のお宅に伺っているような、そんな感じを受けました。

納骨の儀式の中で、僧侶の方から「光明真言」のご紹介を受けました。

ja.wikipedia.org読経の最後に、この「光明真言」を一同で唱えたのですが、この光明真言に何かとても惹かれるものを感じてしまい、ちょっと色々調べてしまいました。

You Tubeにも沢山の光明真言がアップされています。日本の寺院が紹介しているものには、やはり元々が日本語ではないので、正確な発音よりも唱える時の気持ちが大切です…というようなことが書かれています。でも、本来はどう唱えるのが正しいのかなとYou Tubeを探してみたら、こんな動画を発見。

youtu.be



この光明真言を108回唱えるという、すごい動画ですが、私も一緒に唱えながらコンプリートしてしまいましたよ(笑)

納骨が無事終わり、父から「ホームに入る」と聞きました。
きっと、弟宅で色々あったのでしょう。正直、私も父とは昔の因縁がありますので、すんなりと気持ちよく受け入れる気にはなれません。でも、ここまで弱った、そして母まで失った父を、ホームに入れてしまうのは何だか忍びなかったのです。

妻も、「私はお父さん来ても、良いよ」と言ってくれました。
再確認の為に父の携帯へ電話しましたが、「俺の希望で入るんだ。そのほうが俺も介護してもらえて気兼ねないから良いんだ」と言ってはいました。「それしかないんだ」とも。

でも、納骨の最中に、母が私に盛んに「引き取ってくれ」と話しかけてくるのです。「お前の家に連れて行ってくれ」と。
私は「親父が母さんのお骨を分骨するのは嫌がったから、分骨はしてもらわないよ。それにここなら仕事中でもいつでも俺は来れるから」と言ったのですがそれでも母は「お前さんの家に連れて行ってくれ」と私に懇願するのです。

何の事だかわかりませんでしたが、父から「ホームに入る」と聞かされて、すべて合点がいきました。母は、父がホームに入るのは嫌だったのでしょうね。それで、恐らくは弟の嫁に拒否られて渋々ホーム行きを決断した父だったのでしょうが、私には遠慮もあったのでしょうね。

 

でも、父が私のところに来ると言わない限りは、首根っこ捕まえて連れてくる訳にも行かないですよね。それにやはり、昔のことがあるから私のところには、来にくいのでしょう。

これから時折母のところを訪ねて、本当の気持ちを探ってみたいと思います。
それにしても、私の父を引き取ってもよいと言ってくれた妻には、本当に感謝しかありません。
ありがとう。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村