幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

マンション管理組合。

ひょんなことから、自宅マンションの管理組合の理事長を引き受けることになってしまいました。本来は輪番制で、私はまだ10年近く先だと高をくくっていました。ところが、うちのマンションには管理費の“長期延滞者”がいらっしゃって、その方がかなりの金額を払っていらっしゃらないものですから、戸数の少ないこのマンションの修繕積立金は大変な不足状態となり、長期修繕計画がストップする事態に陥ってしまっていたのです。

私の悲しい性ですが、“延滞”と聞くとどうしても心の中で沸き立つものを禁じ得ません。払わない奴はどんな奴でも許せんのです。しかも、この方の場合はマンションの他の住民すべてに迷惑をかけているし。管理会社の人が説明する「支払督促」とか「本訴移行」とか「強制執行」なんて言葉と慣れ親しんだ身には、「おいおい、そんな生ぬるいことで回収出来るのか?」とか「金貸しと違って大義名分があるんだからもっとダイレクトに請求出来るだろ?」などと次から次へと心の中で不満が首をもたげてくるんです。

勢い、管理組合の総会での管理会社に対する私からの質問や突っ込みも厳しくなるものですから、総会で次年度の役員を選出する際になって、他の居住者の方から、「まーきん。さん、順番ではないので申し訳ないのですが今回は理事長をお願い出来ませんでしょうか」と頼まれてしまい、断りもせずに引き受けちゃいました。

頭の中では、3月に控えた家電エンジニア試験の勉強とか、こんなこと引き受けたら当然平日の昼間に休んで弁護士と話をしなければならないので、会社で時間取れるかな、とか不安はあったのですが、どうせ誰かがやらなきゃいけないんだし、自分の住んでいるマンションだから一丁やってやるか、という気持ちが勝ってしまったのです。

それと、以前住んでいた別のマンションでも理事長は経験済みだったので、「何とかなるだろう」なんて甘い考えもあったんですよね。ただ前のマンションは今のマンションとは比較にならないほどの大規模マンション(10倍以上の戸数です)なので、管理会社の気合も比較にならない程熱心だし、住み込みの管理人もいるし今思うととても恵まれていたんですね。

それに引き換え今のマンションは、そもそも“長期延滞”になってしまうほど管理費の回収もやる気がなく、管理会社も「こんな小規模のマンション、真面目にやってられっか!」ってのがありあり分かるんですね。日常の清掃と理事会ごとの報告だけちゃんとやれば文句ないだろ、どうせ居住者も管理組合真剣になる人は居ないし、なんて状態ですから、理事長の仕事も多いです。理事会の検討事項も全部考えなければなりませんし、年度ごとに必要な事項も水質の管理とか清掃の状況とか黙っててもやる事以外は、こちらから指摘しないと“何もしない”スタンスです。

ただ、この管理会社の名誉の為に申し上げると、やはりマンション管理業界第一位の会社ですのでルーティンの業務は大したものですね。フォーマットもしっかりしているし、報告業務もきちんとしています。

ただ、ことうちのマンションに限って言えば、管理会社は変えたほうが良さそうです。一応大手の会社なので人材は多いし何でも出来るのですが、やはりコスト的には高い。うちのマンションのように戸数が少なく管理費用を多く出せないマンションの管理は、効率が悪いように感じます。

喫緊の課題となっている管理費滞納ですが、この滞納者の方、かなりの猛者でして、税金まで相当滞納しておられる関係上、普通に支払督促で債務名義取得して、強制執行したとしても、競売で取得出来る金額よりも弁済されるべき債務が多くなり、「無剰余」として競売そのものが出来なくなる可能性が非常に高いです。かといって、区分所有法59条で競売が認められたとしても、今度はそれを競落してくれる人が現れるかどうか、という問題もあります。競落したひとは、管理費の滞納分の債務を引き受けることになる訳ですから、それも含めて取得する価値があるかどうか、ですね。こんなに入り組んでいる案件は金貸しの手には余りますので、とりあえずは私としては、早く弁護士に任せたい気持ちでいっぱいです。