幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

ガス大騒ぎ。

ガス器具製造会社のトラブルが、大騒ぎになっていますね。

まるでマスコミが、自分たちに矛先が及ぶのを避けるために、ワザと問題を大きくして報道している用に感じるのは、私だけでしょうか?

パロマの件にしても、今回のリンナイの件にしても、エンジニアとしての立場から見ると、メーカーに責任があったとは、私は思えません。

 

まず、パロマの件から。

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200608110087.html

中国新聞の社説ですが、「事故機種が一九八〇年に販売された直後から、機器のはんだが割れる不具合が多発。割れると頻繁に安全装置が作動して、度々、火が消える。そこで配線を付け替えて装置が働かなくする「不正改造」につながったとみられる。その後、八五年に初の死亡事故が起き、九〇年代に死者が増えていく。」

とあります。製品の不具合は機器の安全装置部分のはんだ割れのみで、これが原因で安全装置を回避するための不正改造が行われた、とあります。

この新聞社は、パロマがはんだ割れ多発の事実を知って業界内にマニュアルを配って注意喚起するだけで、消費者に告知せずリコールもしなかった姿勢が悪い、と言っていますが、果たしてそうですか?

はんだ割れの対処として必要なことは、①設計変更②その後の対応を施工業者へ通知する・・・この2点で事足りるはずです。中国新聞の社説では、メーカー責任を厳しく指摘しておられましたが、読んでいて鼻で笑ってしまいました。この件では訴訟となっておりますので、いずれ裁判所でメーカーの責任範囲は判断されるでしょうが、私はこの件は、一番悪いのは不正改造工事を行った施工業者で、そういう施工をしたことを使用者に伝えなかったこと・・・だと思うのです。

と、言うのは、家電製品などと違ってガス器具のような設備機器は、メーカーでの製造と、現場での施工の両輪が、きちんと回って初めて製品としてエンドユーザーに提供される、と考えるべきだと思うからです。メーカーで作ってそれを店で売って渡せば終わり、ではないのです。現場での施工があって初めて製品として機能する訳ですから、このパロマの件をすべてメーカー責任にするのは、おかしいでしょう?

施工業者も責任がありますし、賃貸物件であればそういう業者に施工させたことを、入居者に告知する義務もあるでしょう。全部が全部、メーカーに責任を押し付け、施工業者も賃貸のオーナーも管理会社も責任を回避している状態は、バランスを欠いているのではないですか?。

 

そしてこの度のリンナイの件。これはもっと酷いですね。説明書に「窓を開けて使って」「時折掃除をしないと不完全燃焼になります」とまで記載してあるのに、窓を閉めて埃が詰まってセンサーが働かない状態で使用していたのですから、これは使っている人間の自己責任でしょう?

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070210k0000e040044000c.html

第一、ガス器具を使っているのに、窓閉めるってその時点でおかしいですよ。自殺したいの?って思うくらいの危険なことですよ。そんなに窓を閉めたいのなら、FF方式の器具へ交換するか、オール電化にして家の中で火を使わないことです。どんなに安全な器具でも、火を使っている限りは換気しなければ酸欠になるのは、当たり前でしょう?

リンナイのほうは、こんなことでニュースにされて、休日出勤までしてコールセンターの対応をしているそうです。お疲れ様です。多分、半分以上がニュースを知って興味本位でかける“ナンセンスコール”でしょうね。先程TBSのニュースでも言ってましたが“同じ製品を使っているので不安だ。交換してくれ”なんて真性のDQNみたいな電話を受けるのは、本当にお疲れ様としか言いようがありません。散々使い倒しておいて、交換しろ!なんて、図に乗るにも程があります。使い方を間違わなければ何にも問題がないのですから、この件もマスコミによって創作さた捏造問題ですよね。