幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

言ってみたい。

この言葉、一生のうちで一度言えるかどうか、ですよ。

桑田真澄戦力外通告で会見 「何も悔いはない」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070815-00000024-mai-spo

39歳で渡米、マイナースタート、そしてメジャー直前での怪我を乗り越え、自分の力でメジャーリーガーの地位を勝ち取った桑田投手。

私から見れば松坂よりもイチローよりも松井よりも、ずっとピュアーに“野球”での夢を追い求めているようで、好感が持てます。

松坂も松井も、「メジャーは夢」と言いつつも、内心“やれる”と言う自信の下での渡米ですから、それをもって「夢の実現」なんてとても言えないと、私は思います。若い、まだまだ充分やれるうちでの渡米は、所詮は“金”だろう?と。メジャーのレベルなんて日本のプロ野球とさほど変わらないですから。

それに比べると、桑田の取った行動はちょっと年上の私から見ても、「お見事」の一言に尽きます。讀賣への入団で嘘をついたり、日本のプロ野球選手としてはダーティなイメージを拭えなかった桑田ですが、メジャー挑戦を機に桑田の人となりを見直した方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。

足の怪我で、ほぼ手中にしていたと思われた「開幕メジャー」を逃し、それでも治療に務めマイナーから再度勝ち取った「メジャー・リーガー」の称号。たとえ1勝も出来なくても、それでも彼の挑戦の価値が霞むことはありません。桑田より若くて体力も才能もあっても、一度もメジャーを経験せずに消えていく野球選手も多いのですから・・・。

何よりも素晴らしいのは、フィールドを離れても価値を認められたことです。コーチやスカウトとして球団へ残って欲しいと言われるということは、これまでの彼の野球人生の「全肯定」でもあるのですから。

ご家族のこともあるので、簡単には決断出来ないでしょうが、私としてはまだまだ「桑田の挑戦」をこの目で見たい気持ちがあります。日本人初のメジャーのコーチとして活躍して欲しいな、と夢想が膨らんでいます。

コーチとして残るにしても、これで野球人生にピリオドを打つにしても、悔いのない選択を桑田投手にはして欲しいと、思います。