幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

身勝手。

開いた口が塞がらないニュースですね。

借金完済したのに… 「ブラックリスト登録放置」と提訴

モノは言いよう、ってレベルでもないですね。この男性の代理人弁護士は、個人信用情報を何だと思っているのでしょうか?個人信用情報機関は業界よりの情報しか登録しない、とでも言いたいのでしょうね。

この男性のケースでは「今年4月までに利息を含め全額完済した」のであれば単に「完済」とだけ表示されるのでしょうが、事もあろうに過払い返還請求をした後で、「これも完済だ」と主張するのは、どう考えても常識外れと言えるでしょう。

個人信用情報機関の“完済”情報は、「約定通りの返済を履行し、債務残高がゼロとなり契約を終了したもの」を言うのです。ですから、この男性のケースでは過払い返還請求を行った時点で約定通りの完済ではなくなりますから、個人信用情報に異動情報(所謂、普通の契約状態ではなくなること)が登録されても何の異議も唱えることは出来ません。

おそらく、グレーゾーンの金利の部分は、契約として無効だからその無効部分を含んだ約定は当初から無効のはず・・・という主張なのでしょうが、本人が約定に同意した上で完済しているのですから、それを後になって(しかも完済して日が経過してから)「この約定は無効だ」なんて主張するのは、今の最高裁判所が認めてもお天道様は認めませんよ。そういうのを「ご都合主義」と呼ぶのです。別に過払い返還を諦めさせる為に異動情報を登録する訳ではないのですよ。申し込み時に同意した契約通り返済していないのですから、契約通り返済しなかったと登録して、一体何が悪いのですか?

ここは、全情連も何とか主張を曲げないで情報の訂正には応じないで欲しいのですが、貸金業協会の構成も業界を長年支えてきた地元の中小貸金業者の手を離れていますから、意外と簡単に折れてしまいそうな予感がしているのが、悔しい所です。

まったく、この国の司法はどこまで腐って行くのか・・・。