幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

全力。

春の選抜高校野球で、今年は千葉県から2校出場しています。関東大会ベスト4の千葉経大附属と21世紀枠で“選抜”された、県立安房高校の2校です。

22日は安房高校が登場しました。私は土曜日ですが仕事があり、中継でその場面を見られなかったのが残念ですが、勝負の流れを決めるような「全力プレー」が8回の安房高校の守備でありました。

試合結果・・・1回戦 2008/03/22(土) 安房(千葉)-城北(熊本)
http://www.sanspo.com/baseball/highschool/08senbatsu/score/20080322_3.html

ご覧になられていない方の為に、YouTubeにアップされている動画を引用させていただきます。

YouTube・・・第80回選抜高校野球より



安房高校のモットーは「常に全力」だそうです。これは、野球のプレーに限らず、出来ることはサボったりせずに精一杯やる、という意味があるそう。
いい例が、安房高の内野手は、守備位置につくときにグラウンドを均すのを忘れない。それも、先生やコーチなどから強制されてやるのではなく、「先輩がやっているから、自然にそうなった」ことだそうです。

参考リンク・・・スポーツナビ コラム「タジケンのセンバツレポートVol.1 安房高の教えてくれた全力の意味」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/hs/08spring/column/200803/at00016701.html

件のファインプレーの佐藤君ですが、「オレがファインプレーをやって、みんなの気を引いてやる」と、試合前夜甲子園を前にして緊張するナインに宣言していたそう。まさに有言実行を地で行ったプレーですが、私はそれよりも気になったことがあります。

このプレー、佐藤君が捕球したかどうかは、カメラマン席に隠れており、審判も他の誰も、確認のしようが無いはずです。でも、佐藤君は「落とした」と自分からジェスチャーをしたとのこと。細かいことですが、こんなところも正直にプレー出来る選手は、心底「素晴らしい」と感じ入りました。

昨年の夏に、球審の判定に不服でミットをグラウンドに叩きつける準優勝高のキャッチャーが居たくらい、高校野球は商品化されてしまっています。そんな中でもひとつひとつのプレーを全力で手を抜かずに、きっちりやって流れを掴んだこの安房高のナインに、これからも声援を送りたいと思います。

例え次の試合で力及ばず負けたとしても、それが全力を尽くした結果で悔いが残らなければ、彼らは人生では既に、「勝者」であると、思いますから。