幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

消えたミツバチ。

最近の農業に関連するニュースで、「ミツバチが消える」と言うことを耳にされた方も多いと思います。

蜂群崩壊症候群 ~ Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E7%BE%A4%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4


でもその原因はと言うと、天変地異からオカルトっぽい説まで様々で、現在ではこれが原因だと言う決め手はどれも無いのが現状です。
しかし私はこれが原因ではないかと考えています。いや、単に私がそう考えるだけではなく、フランスやオランダを中心としたEU諸国でも、早くからこのネオニコチノイドの毒性に着目し、既に使用禁止の薬剤に指定されています。

ネオニコチノイド ~ Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%81%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89


例によって日本はこういう面での対策が遅れており、現在でもこのネオニコチノイド系の農薬が散布の中心となっています。
なぜかと言うと、ネオニコチノイド系の農薬は表面的な散布量を一般的な農薬より減らすことが出来るためです。毒性も表面的には弱く、昆虫類にだけ選択的に効果がある神経毒の為、目に見えて毒性が分かる訳ではないですが、このWikipediaでの説明にもあるとおり、水溶性で残留性が高く、体内に蓄積する可能性もあり、また自律神経や脳幹への影響も懸念されております。

ネオニコチノイドの名称に「ニコチン」という言葉が含まれていますが、タバコの成分のニコチンと構造が似ており、その作用もほぼ同じと言われています。要は急性の毒性は低いですが、中毒性が高く毒性が慢性化しやすいと考えられます。

つまり、好むと好まざるとに関わらず、この薬剤に接し続けると毒性が発揮されると考えられるのです。

ネオニコチノイドのもうひとつの特性である水溶性が、この物質の毒性を高めています。水に容易に解けますので植物などを解して人体への摂取・残留がとても簡単に行われてしまうのです。

ミツバチが神経系をやられ、群れが崩壊して減少してしまうなどという問題だけではなく、この農薬は人間そのものにも直接作用してくるのです。現在このネオニコチノイド系の農薬の主要な使用国は、日本と中国です。中国産の野菜だけ避けていれば済む問題ではないのです。

ネオニコチノイドの毒性を考えると、今すぐにでも使用を禁止すべきと考えますが、現在の日本の政権ではまったくダメでしょうね。宮崎の口蹄疫でも韓国の肉牛輸出を助けるためにワザと対策を後手に回らせたなどという疑いがあるぐらいですから、危険性があるという段階でもう一歩踏み込んで検証を指示したり、安全性が確認されるまで使用禁止の措置をするなんてことは考えもしないでしょう。

この農薬問題だけは、無農薬野菜や産直野菜を食べていれば済むということではありません。散布範囲が広範に及び、また水溶性で水に流れて色々なところへ溶け出てしまいますから、本当に実効性のある対策は、日本全土で使用を禁止するしかないのです。

こんなことブログに書いたところですぐに何を変えられる訳でもないですが、何もご存知ない方に少しでもこういった情報に触れる機会になればと、記した次第です。

次のエントリーも、多分農業関連になると思います。
VPS

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