東北地方太平洋沖地震 宮城・南三陸町で町民1万人が安否不明の状態
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110312-00000938-fnn-soci
この南三陸町に限らず、今回の東北地震では気仙沼市や相馬市、陸前高田市など壊滅的な被害を受けた街が相次いでいます。私はこういうニュースを耳にする度に、「こういう状況で自分の人生の終わりを迎えるときの心境って、どんなものなのだろう・・・」と、考えてしまうのです。
それまで積み上げて来た努力や人間関係が、一瞬の大波ですべて終わらされてしまう・・・何もなかったかのように、根こそぎなぎ倒されて。
そんな思いに胸をはせると、たかだか「帰宅難民」ぐらいなんでもないって思ってしまうのです。おかげで６時間以上歩いた割には、今日のダメージは少ないです。
しかし、昨日の帰宅の経験は貴重でした。忘れないように備忘録代わりに、エントリーしたいと思います。
2011年3月11日 地震発生 ・・・ 恵比寿ガーデンプレイスで取引先のセミナーに参加中でした。地下２階で行われたセミナーは程なく中止となり、私は五反田へ向おうとしました。
ところが、ＪＲ線も私鉄も運休でバスしかない状態では、五反田に向う手立てがありません。歩くことも考えましたが、これから全線復旧まで長引きそうだったので、帰宅の体力温存の為に恵比寿→五反田の徒歩は避けたかったのです。でも、頼みのバスは３０分に１本のペースで到着するのですが、乗れるのはほんの数名だけ、それまでのバス停から人間山盛り状態ですから、これ以上乗り込むことは出来ないのです。
そこで、ちょっと早いですが私は恵比寿から自宅のある稲毛を目指して移動することに方向転換しました。
私の１１日の帰宅経路
恵比寿で地震に遭遇（14：37）
恵比寿・渋谷橋交差点で新橋行きバスを見つけ、
恵比寿（16:55発）からバスで新橋へ移動（19:00着）
新橋（19:00発）から西葛西まで徒歩（22：20着）
※徒歩ルート
昭和通→京橋ＪＣＴ下で中央大橋へ
中央大橋→清澄通り→相生橋→永代通り→西葛西
（途中、南砂町のSUNAMOでトイレ立ち寄り）
西葛西駅で地下鉄東西線の運行開始を待機
東西線運行再開（23：05）
西葛西→妙典（23：30着）
妙典駅タクシー待ち1時間半待って1台も来ないので引き返し→大手町で半蔵門線へ（0：35発）
半蔵門線→住吉で都営新宿線へ乗り換え本八幡まで（1：30着）
本八幡から西船橋まで徒歩（4：20着）
国道14号線をひたすら東進（渋滞している車より速く、徒歩で自動車をごぼう抜き）
西船橋で東葉高速線が運行再開と聞き待機
西船橋（4：50発）→北習志野（5：20着）
運行再開の新京成線で京成津田沼まで移動
北習志野（5：45発）→京成津田沼（6：10着）
京成電鉄が運行再開と聞き待機
京成津田沼（6：50発）→京成稲毛着（7：05）
自宅まで徒歩（2分）
これだけ長距離・長時間歩いた割には体力が残っており、自宅ですぐにお風呂に入ってからいつもの土曜日と同じく掃除・洗濯が出来ました。ちょっと前に鍼灸で伺った先生に、骨盤矯正していただいた効果でしょうね。以前の私でしたら、右の股関節が痛くて途中で歩けなくなっていたと思います。
しかし、たかが帰宅するだけで、この途中での二転三転振りは、何だか私のこれまでの人生を暗示しているかのようですね。
（3月13日13時：一部表記修正）
