幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

チーム「ありんこ」。

10年ぶりに県大会を制した母校・習志野ですが、今年のチームは飛び抜けた生徒が居る訳ではありません。もちろん公立ですので日本全国から生徒を集めることも出来ませんし、入学するには一般入試を合格しなくてはなりません。

中学の有望な選手に声をかけても、その子が「習高に行きたい」と考えて、受験を突破して初めて習高の野球部員になることが出来ます。

甲子園出場も今回で春夏合わせて11回目となりますが、尽誠学園明徳義塾と四国の強豪を連破した平成13年、春夏連覇で最強チームと言われたPL学園に敗れはしましたがベスト8まで進出した昭和62年、いずれも傑出した選手の存在はなく、チーム力で勝利を目指すスタイルが、習高野球と言えるでしょう。

今年も、自らも3年生の昭和55年の夏に母校で甲子園に出場した小林徹監督の下、昨年の山下君のようなずば抜けた選手も居ない中、チームの結束力で10年ぶりの切符をつかみました。

「結束力」で勝ち取る 習志野高校強さを探る ~ 東京新聞Web
http://www.tokyo-np.co.jp/article/k-yakyu/cba/list/CK2011073102100005.html

県大会の結果も、圧倒的に打力や投手力で勝る・・・と言うよりは、最初のバッターはとにかく塁に出ることを考え、ランナーが出れば先の塁へ進めることを考え、戦況を考えシフトも自ら判断して臨機応変に対応する・・・その野球への集中度で、掴み取った結果です。


指導者の夏<下>「感性」最も大切に 習志野・小林徹監督(49) ~ 東京新聞Web 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/k-yakyu/cba/list/CK2011070802100007.html

小林さんも指導を受けた石井先生も同じですが、基本は高校生、普段の学校の教室での態度から練習への取り組み姿勢などで、その生徒生徒にあった指導を考えておられます。そういった中で野球の基本のほかにこの“気付き”の意識を植え付けることは、野球のみならず社会人として優れた結果を生み出すには大切なことではないでしょうか?

高校野球は勝つことがすべてではありませんが、やはり「最高の舞台」で経験を積むことは、これからの人生にとても大きな財産となります。

今まで3年間積み上げてきた「ありんこ」の野球に自信を持って、「最高の舞台」でカブトムシやクワガタムシ級の大型選手が揃った私立の名門校に対してチャレンジして行って欲しいと、思います。

頑張れ、習志野高校。雑草の如く逞しく。
VPS

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