いつでもそこにある
いつまでもそこにある
そんなことは思いもしない
それでも若き日の
忌まわしき日々の記憶が
声の帰省を躊躇わせる
呼び鈴のその先に
貴方だけが居てくれたなら
悔やめどもその時には 重い現実
また来年の その言葉を奪った
他愛ない時をもっと
さりげない日常をもっと
二人だけの語らいの時は
本当の貴方の姿だった
失った時の重さは 慟哭
開かない次のページへの 思いが絞り出す
取り返せない躊躇いの深さは 慟哭