幕張の風

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空っぽ宰相。

小沢民主党党首VS小泉首相・・・党首討論は、当然の結果となりました。

党首討論 小泉完敗 (ゲンダイネット・引用元:infoseek news)

きのう(17日)の党首討論で浮き彫りになったのは、民主党の小沢代表と小泉首相の“頭の差”と“格の違い”だ。教育論争を仕掛け、歴史認識や深い議論を引き出そうとした小沢氏に対し、首相はいつも通り、揚げ足を取り、論点をはぐらかすのに精いっぱいだった。

 民主党の代表としては初の党首討論になる小沢氏は、本論に入る前、医療制度改革法案の強行採決に触れ、「この法案が1週間や10日遅れたところで、どうということはない」と審議を打ち切った政府のやり方を批判した。小泉首相は「十分に慎重にやるのは賛成」と応じたが、小沢代表に「強行採決したばっかりで賛成といわれても困る」「在任期間から言えば(首相は)大宰相に列せられる資格を得ている。あとは中身の問題だ」と切り返され、タジタジになった。

 これが先制パンチとなったのか、本論の教育行政の問題に入っても、小泉首相はトンチンカンだった。

 小沢氏はまず、「信じられない事件ばかりが続発している」「戦後の仕組みや制度にゆがみや矛盾があるのではないか。それが世の中の現象になって表れているのではないか」と切り出した。

ところが首相は、「戦後の日本は平和のあり方を考え、自由と市場経済と民主主義の基本理念でやってきた。アフガンでもイラクでも、一発のピストルも撃っていないし、一人も殺していない」と脱線した。質問の意図を理解していない様子なのだ。

 小沢氏が「一番の問題は教育。戦後の教育では、教育行政の問題だ。教育の責任はどこにあるのか」と行政のあり方を糾(ただ)すと、小泉首相の発言はさらに怪しくなる。

「一番は親にある。しっかり抱いて、そっと下ろして歩かせる。これが教育の原点」と、持論のウケ狙いの“教育論”でごまかしたのだ。小沢に再度、突っ込まれても「まず文科省、そして地域の教育委員会にも、それぞれ責任がある。教師と子供が信頼関係をつくるのも重要」と薄っぺらい答弁。

 今の法律では、教育の責任は市町村の教育委員会にあると定められている。文科省は指導助言だけだ。小沢氏は「責任の所在がハッキリしていない。文科省に責任はないのに、実際は文部官僚が権限を持っている」と教育行政の問題点をあぶり出し、「われわれは制度をきちんとしなければならないと主張している。与党の教育基本法改正案には、そういう歪んだ教育行政を是正するという視点がない」と批判した。

 これには小泉首相も返す言葉がなかった。「教育委員会文科省の指導、助言のあり方。難しい問題はありますが、国としてはすべての子弟に教育の機会を与えること」「民主党の対案も協議しながら、委員会審議を進めていきたい」と答えるのが精いっぱいだった。

 この日は最初から最後まで小沢ペース。討論後の会見でも小沢氏は「(総理は)よくお分かりにならなかったんじゃないかな、私の質問を。基本的な勉強をもう少ししていただければいい」と語ったが、本当だ。「郵政民営化」以外には関心がない小泉首相は、与党の改正案も頭に入っていないという。これじゃ、討論にならないのも当然だ。

 小泉政権発足前夜、首相の盟友の山崎拓前副総裁が、「君たちびっくりするぞ。30年国会議員をやっているのに、彼は政策をほとんど知らん。驚くべき無知ですよ」と言ったそうだ。得意なのは歌舞伎とオペラくらい。今さら勉強しろと言ってもムリかもしれないが、こんな人が5年間も政権を担ってきたのだから恐ろしくなる。

【2006年5月18日掲載記事】

郵政郵政って、○鹿の一つ覚えしかないコイズミに対して、今回は医療制度と教育改革で切り込んだ小沢さんですが、話の意味をまるで理解していない(というか出来ない)状態ですね。答弁のシーンをテレビ報道で見る限りでもトンチンカンでしたが、実際に聞いてみるともっと的外れでトンチンカンなんでしょうね。

まったく、こんな人に5年も総理大臣やらせておく日本人は、ものすごいお人好しか、単に人を見る目が無いか、どちらかとしか思えません。コイズミが総理大臣である限り、または日本の実権を握るような状況にある限りは、日本の政治制度は議会制民主主義などではなく、北朝鮮と似たり寄ったりでしょう。

来年の参院選では、もう少し民主主義へ近づける結果になることを、祈りましょう。