幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

ユニバーサルサービス。

電話のユニバーサルサービス制度って、ご存知ですか?

なんだか訳の分かんない横文字で誤魔化されそうな感じです。オマケにかわいらしいキャラクターまで作って、内容をオブラートに包むのに必死です。

制度の概要は、以下のページでご覧いただけます。

http://www.tca.or.jp/universalservice/index.html(社団法人電気通信事業者協会のページ)

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/universalservice/index.html総務省のページ)

この制度は、110番・119番などの緊急通報サービスや、公衆電話の維持、遠隔地・離島での公衆回線の維持についてのコストを、NTT東西だけではなく、一定以上の規模の通信事業者に公平に負担させることが目的の制度です。

そのコストは総務大臣の指定により、通信事業者から徴収したコストを社団法人電気通信事業者協会が取りまとめ、NTT東西へ支払う業務を代行するのですが、これってどうなんでしょうね?

社団法人が間に入るって事は、そこにまたお仕事が出来て天下っちゃう人がいらっしゃいますね。そういう人のコストもまた通信事業者、ひいては消費者が負担するのでしょうか?

確かに、NTT東西がこの「ユニバーサルサービス」のコストが大変なのは分かりますよ。でも、今まで加入設置負担金を漫然と徴収しつづけ、新規加入獲得の障壁になるからと徴収を止めるのはいいですが、今までもらった部分は返しませんとか好き勝手にお金を使っているくせに、足りなくなったらまた消費者に転嫁しようってその魂胆が許せません。

第一、このNTT東西の算出したコストもどこまで本当なのか、甚だ疑問だと思いませんか?本当にそんなに足りないのかどうかも分かりませんし、消費者には確かめる手段もありません。

それと、忘れてはならないのは、今のNTTの回線使用料が、地方ほど、収容局の加入者が少ないほど安いことをご存知ですか?

http://www.ntt-east.co.jp/phone/needs/fare/fig1.html#2

遠隔地や離島の公衆回線の維持が大変なら、そこの基本料を上げるべきでしょう?本来であればこの手のサービスの料金は、“受益者負担”が原則です。使用する人間が自分がサービスを受けようという分は、自分で負担するのは当然です。でも実際には大都市近辺の収容数が多い局舎の料金が高く、収容数が少ない局は安く抑えられています。こんな費用を新しく徴収するくらいなら、そちらも同時に見直して欲しいと思いませんか?

どうも日本の役人は、地方交付金から始まってこんな電話の基本料まで、大都会の人間から搾取して自分の選挙区の人間へ還付しようとしてるように見えて仕方が無いのは、私の僻み根性でしょうか?

ちなみにうちは、このNTT基本料がどうしても払いたくなかったので、こっちを利用しています。同じならまだ理解できますが、維持にコストがかかる地方が安くて、都会が高いというのはどうしても納得出来ませんから。

http://www.kddi.com/phone/denwa/metalplus/ryokin.htmlKDDIメタルプラス

それと、私も今まで業務上でNTT東西への依頼を行って来たことがありますけど、その効率の悪さといったら信じられません!担当じゃないと話が進まないこと、時間外になるととっとと人が変わること・・・一体民間の何倍のコストをかけているのか!と怒鳴りたくなることが度々でした。外見上は民営化していますけど、中身は未だに“電電公社”ですね。まず、こういった支援制度を求めるより、民営化したのなら内部でもっと努力するべきことがあるんじゃないですか?

社団法人電気通信事業者協会も、お金を取りまとめて支払する以上は、ちゃんと支払われたお金が額面どおり使われているのか、公表する義務があります。でも、公表するんでしょうかね?足りなくなったら言いそうですが、余ってる限りは黙ってしまいそうな気がしますね。

今後はKDDIソフトバンクなど、一時的に消費者から徴収する立場の民間会社に、きちんとした要求を総務省へ出して貰うよう働きかけるしかなさそうです。民間企業、頑張れ!

 

※このエントリーは、F氏のご要望により作成いたしました。

※社団法人電気通信事業者協会には、上記リンク報告済みです。