幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

みっともない。

私も自分の生活に追われるうちに、この国の政治は、ますます混迷を深めています。
まったく何の品位も見識もない、「みっともない」争いが繰り広げられています。

大前研一さんのコラム、「産業突然死」時代の人生論日経BPネット)を読んで、日本の政治のあまりの「みっともなさ」に、エントリー作成に時間のかかる政治系の話題は避けてきたのですが、ついつい書きたくなってしまいました。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090728/170348/


自民党は、もう本当に地に落ち、酷く“みっともない”姿を晒しています。
解散担当内閣のはずの麻生内閣が結果的に任期ぎりぎりまで無様な姿を晒したかと思えば、このところの支持率低迷に不安を覚えた選挙対策委員長の古賀氏が、西の元お笑い芸人に勧誘に行き見事に玉砕していましたっけ。

人気が落ちれば人気のある人を立ててごまかそうという旧態全たる発想そのものが私は気に入りませんが、この古賀さんの行動を不快に思われた方が相当数いらっしゃるようで・・・。もう、そんなやり方で票を稼げると思うこと事態が浅ましいです。一方的にマスコミだけでしか情報が流れなかった時代なら通用したでしょうが、ネット時代となった現在では顰蹙を買うのがせいぜいでしょう。

挙句、古賀さんに出馬を要請されたこの元・お笑い芸人かつ淫行男は何を勘違いしたか、自らを“首相候補”にしろなどと言い出して、挙句地元からも総スカンの状況を招いています。多少人気が出たからと言って、自分の本分を見失うとどんなしっぺ返しを受けるか、これからこの元・お笑い芸人は身に染みて感じることでしょう。ちょっと前まで淫行で捕まって、妻に呆れられて逃げられたことも、どっかで置き忘れてしまったとしか思えません。そのまんま芸人に戻って、自分が笑いものになったほうが良いんじゃないですか?


一方の民主党も、マニュフェストなどと言う、なんだか訳の分からないものを持ち出して美辞麗句を並べ国民へすり寄ろうとしていますけど、民主党の持ち出したマニュフェストなるものの内容は、論ずるに値しないと思います。

麻生首相が「財源の根拠のない無責任なバラマキ」と批判したのは、単なる自虐ネタか一流のジョークとして受け流すほかありませんが(選挙対策費用が無く、その代りに定額給付金の2兆円をばら撒いたのはどこの誰でしょう?)、明確な“日本と言う国をどうする”ことに何も説明をせず、甘言ばかり並べられても国民はもう何かの悪徳商法ぐらいにしか思いませんよ。子供手当て出して高速道路無料にして安心させておいて、高価な壷か絵画でも売りつけるんじゃないですか?(笑)

民主党は、大人しくしていれば次の総選挙では自民党に圧勝出来るでしょう。それは、民主党が良いのではなく、自民党がダメだから変えて見ようと思う方が殆どだからであることに、いい加減に気づくべきでしょう。ほうっておいても勝つのだから、無責任なバラマキを宣伝して、それを実行する羽目に陥るようなことのないようにして欲しいと思います。

むしろ民主党には、敢えてこんな国民に媚を売るような行動は一切止めて、晴れて政権交代となった暁にしっかりと国の状態を精査した上で、もう一度ちゃんとした「政策」を検討して欲しいと思います。マニュフェストで政治は出来ません。くだらないマニュフェストに縛られ、この国の経済状況をより苦しいものにしない様にして欲しいものです。。次の総選挙では、私も自民党に「NO」を突き付ける気ではおりますが、はっきり申し上げて、こんなバラマキだけは勘弁して欲しいです。安易な無駄遣いはの財源のしわ寄せは結局国民に跳ね返るからです。

それに、在住外国人参政権に始まる微妙な民主党の施策にも不安が残ります。特に支持母体の一つが日教組である民主党では、日教組へ“モノ申せない”のではないかと言う不安が常に付きまといます。この国の腐った教育を改革するには、民主党ではダメですが、それ以上に自民党が腐ってダメになっているだけなのです。

高速道路無料化も、道路公団の残した膨大な借金の清算方法をちゃんと示して欲しいですね。単なる「経済対策だから、今は景気浮揚が最優先だから」と、国の借金をこれ以上先の世代へ、子供達の世代へ押しつけて欲しくはありません。

このコラムの大前さんのプラン“プレート課税”のような方式の導入を検討するまど、根本的に歳入と歳出のバランス・方法を見直さなければならないのです。単なる人気取り・票集めの政策はご免です。とにかく今、自民党がそっぽを向かれているのは、旧態然たる考えで何も変えようとしない、問題があれば先送りしかしない官僚体質どっぷりの自民党政治であって、美辞麗句にまみれた偽物の「マニュフェスト」で、民主党が評価されている訳ではないのです。

これ以上、国民を欺こうとする茶番は終わりにして欲しいものです。必要なことは批判を受けても断行し、不要なことは何があっても国民を説得して切り捨てる行動力のある、本当に国を良くしようと言う「みっともない」ところの無い政治家は、この国には出てこないのでしょうか?