まったく、懲りないのはこの国のマスコミ連中です。
なんでこうも報道が偏るのでしょうか。
民主党が政権を取って、これまでの箱物行政からの脱却を図る為にダムなど公共事業の見直しすると言うのは、公約のはずです。それを、中止する側の意見や評価はまったく報道せず、中止されて戸惑う「地元の人」ばかり“可哀想”的な視点でしか報じないのは、本当におかしい。
テレビや新聞などどのニュースを見ても、中止になって可哀そうな地元の人たちVS前原国交相との図式の論調ばかりですね。ちゃんと、このダムの是非から掘り起こしている報道にお目にかかれないのは、何故でしょう。
第一、元々は「地元の人々」もダム中止を訴えていたはずです。それが「希望通り」中止になるのですから、何も不都合は無いはずでしょう?
石原都知事などが「八ッ場ダムは7割方工事が終わっている」云々の発言までクローズアップされ、まるで民主党がダム建設を中止することが「悪いこと」のように感じられる報道ばかりです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?この国のマスコミの報じることは、まず疑ってかかったほうが良いです。
今はネット時代ですから、マスコミが報じなくても、ダム中止派の方々の意見(というより、八ッ場ダムがまったく意味の無い代物だと言うことをきちんと検証している方々)も、今ではちゃんと調べることが出来ます。
今、マスコミで主に報じられていることは、以下の点です。
I. 八ッ場ダム事業は継続したよりも中止した方が高くつく。
II. 八ッ場ダムはすでに7割もできているので、今さらストップできない。
III. 八ッ場ダムの暫定水利権がダム中止に伴って失われる。
IV. 大渇水到来のために八ッ場ダムが必要。
V. 八ッ場ダムは利根川の治水対策として重要。
どれも事実とは違います。しかも、この八ッ場ダムの付近の地理的側面も良く考えなければなりません。
上流に草津温泉のほかにも鉱山がたくさんあり、元々この吾妻川の水は飲料には適さない川であったことが、まったく報道されていません。ここに悪意すら感じるのは私だけでしょうか?
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=17
それに渇水対策上も必要だと言いますが、本当でしょうか?
水源でもっとも有効な治水対策は、水源地の緑化事業であって、ダム建設では決してありません。ダムを作ったって下流の自然・生態系を破壊するだけで何のメリットも無いでしょう。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=3
石原知事の言う「7割」は、工事が終わったのではなく、予算の7割分お金を使ったと言う事実に過ぎません。実際に工事を続ければ、総事業費は地すべり対策などで予算を大きく上回ることでしょう。工事は7割どころではなく、7割の予算を使って全体の2割も完成していない・・・といった方が、正しいでしょう。
八ッ場ダム建設事業の事業費4600億円のうち7割を使って完成したのは、
付替国道6%
付替県道2%
付替鉄道75%
代替地造成10%
たったこれだけなのです。
総事業費がこれで足りるかどうかも怪しいことが、お分かりいただけるでしょうか?
引用は、以下のページからです。
八ッ場あしたの会
http://yamba-net.org/
八ッ場ダムをストップさせる千葉の会
http://yanbachiba.blog102.fc2.com/
最後にひと言、宜しいでしょうか?
前原、頑張れ!!マスゴミに負けるな!!
政治・歴史