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幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

暖かくて、安心な場所。

読み物
昨日、日経ビジネスオンラインの「超ビジネス書レビュー」で紹介されていた、漫画家・西原理恵子さんのこの本に、目が留まってしまいました。

サイバラ流人生論『この世でいちばん大事な「カネ」の話』~最下位には最下位の戦い方がある
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090106/181963/

ウィキペディア西原理恵子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%8E%9F%E7%90%86%E6%81%B5%E5%AD%90

西原さんの公式サイト「鳥頭の城」
http://www.toriatama.net/index.htm

昨日、五反田のいつもの書店で購入し、帰りの総武線快速の車内の時間2日分で、読み終わりました。
(およそ60分というところでしょうか・・・)

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この本は、ビジネス書のコラムで紹介されるような内容ではない事は確かですが、ある意味、半端なビジネス書よりは余程「人生の振り返り」が出来たような、気がします。

首都圏で、ずっと所謂「中流」的な生活をして来た方々には、この本で描かれている西原さんの生い立ちが別世界のように思えるかも、知れません。でも、私と殆ど同世代(ひとつ年下かな?)の地方(特に東北・九州・四国)での生活なんて、似たり寄ったりなんですよ。

私も、今までの(たぶん、今でも機会を見て戻りたいと考えている)生業である貸金業者的な立場で見れば、こういう生活何回もいくつも飽きるほど見てきました。だからあの商売から“足抜け”出来ませんでした。そして反面教師として、自分がこの商売辞めたら、回収に行ってる先の人たちと同じ生活に陥ってしまうような、そんな妙な恐怖心とも闘っていましたから、この本で西原さんが力説されている「貧乏のループ」には妙に納得してしまうものがありました。

西原さんの“実体験”から培われた金銭感覚の成り立ち、そしてそれは何を目指していたものなのか・・・貧乏なんて形容詞では追いつかないほどのお金の無い状態から、自分を冷静に見つめそこから逃れたい一心で進んで来た過去・・・同士のような旦那さんに先立たれる半年前に、ようやく「それ」を手にした事・・・。

「幸せはお金では買えない」なんて奇麗事で、実際幸せを実感出来るようになるには、必要な分だけお金が無くてはどうにもならない事も、真実です。
そういったことをちゃんと外さずに、ちょうど私の息子ぐらいの子供達に「お金についての大切な話」を聞かせるには、またとない本だと思います。最近の子供は半端な話では白けて集中して聞かないでしょうけど、この本の内容は全て西原さんの実体験で、文章もこれ以上無いくらいに直球勝負で表現されています。

お金が無いということ、お金をなくして見えてくるもの、やりたい事がないなんて言うことは、お金を価値観の中心に据えれば新しい視点が拓ける事・・・日本人はお金についての話を避けたがります。私はお金から逃げることが大嫌いです。逃げたって絶対必要なもの、だからこそ生涯の仕事にしようと一度は心に決めました。そんな私の“原点”を思い出させてくれた、久々に出会った「グッと来る」本になりました。

私は出来ることであれば中学生ぐらいの子供には、みんなこの本を読んで欲しいな、そんな感想を持ちました。