2012-02-02 いつか Poem いつか この坂を越えたら たどり着けるかな 凍てついた頬を 朱に染める光に 漕ぎ出すペダルを押し返す 向かい風も 瞼を閉じる瞬間には 美しい思い出 輝き放つ最後の時に 苦しみは最高のデザートになる 引き波に浚われ 海に溶かされる前に 拾い集めて 一粒の砂の思い 傾いた日差しの ほのかな暖かさに似て いつか この坂を越えたら たどり着けるかな 枯れ果てた頬を濡らす 暖かい思いに