幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

仮面ライダークウガ。

仮面ライダーと言えば私の世代では、藤岡弘さん演ずる初代仮面ライダーに夢中になっていましたので、そっちの印象が非常に強かったのですが、息子の成長につれ、ヒーローモノに興味を持ち出したタイミングで、“平成仮面ライダー”が復活しました。

それが、「仮面ライダークウガ」でした。(放送期間: 2000年1月30日- 2001年1月21日)今も日曜日の朝8時からは、テレビ朝日系で仮面ライダーシリーズを放送していると思いますが、仮面ライダー役の俳優を、いわゆる“イケメン”系にして、子供というよりそのお母さん方のハートを掴んじゃった最初のライダーでしょう。(お母さん方の人気が最高潮に達したのは、次のアギトですけどね)

現在はテレビ朝日の公式ページも閉鎖され、DVDを発売していた東映ビデオのホームページに、かろうじて紹介のページが残されておりました。

http://www.toei.co.jp/tv/user/program/read_story3.asp?Command=Old&SID=127

クウガに扮するのは、現在は若手俳優として地位を確立しているオダギリジョーさんです。藤岡弘さんは仮面ライダーのイメージが強く残っていますが、オダギリジョーさんはそこから遠く離れて、“オダギリジョー”のイメージを作るのに成功していますよね。

それと上記サイトでも紹介されていますが、オダギリさんはかなりのひょうきん者のようで、リップサービスなのか、ボケなのか分からないコメントを多く残しています。物怖じしないというか、こういうキャラなら万一ハリウッドから声がかかっても、余裕でお芝居してくれるのではないかと、期待させてくれるキャラだと思います。

さてさて、肝心のストーリーですが、リアルに警察が出てきて仮面ライダーが警察官に発砲されたり、悪者役である“未確認生命体”達が実在の「人間体」なる表情を持っていたりと、単なるヒーローモノの作りを超えたストーリーが展開されていきます。私も、最初は息子に“見せて良い”ものかどうか判定する為に見ていたのですが、次第に「自分が見たいから」見ている状態へ変わって行くのにさほど時間はかかりませんでした。要は親の私のほうがハマッてしまいましたね。

それと幕張に住む身としては、ロケに幕張新都心が沢山登場するところも見逃せません。ドラマの中に総武線各駅停車が登場したり、バイクアクションをメッセ付近で撮影したシーンがあったりと、どこでどうやって撮影したのかな?と考える楽しみもありますね。放送当時は私は金沢に住んでおりましたので、実際のロケに出くわしたことは無いことが残念ですけど。

オダギリジョー扮する五代雄介は「みんなの笑顔」を守るために戦うと決意し、クウガへと変身します。このクウガへと変身するまでの五代雄介の心の動きの描写が、また良かったです。単にヒーローとして運命付けられている、というのではなく、自ら決意して飛び込んでいく姿は、子供向けとして片付けてしまうには惜しい出来だと思います。最終回に至るまでには様々な葛藤の中から自分の力を高める為に努力や工夫をして、どんどん強くなっていく“未確認生命体”を苦労しながら倒して行きます。最後には、最強の力を持つ“ン・ダグバ・ゼバ”に立ち向かうクウガ・・・五代雄介の姿は、放送当初残酷すぎると批判も受けたほどのシーンでしたけど、私自身はそれ以上に上質で重いテーマがバックボーンとしてあるので、これはこれで良いんじゃないかな、と思いました。時代の流れはあるのでしょうが、単純な「勧善懲悪」では無く、いくら相手が悪事を働く者であっても、力を持って相手を倒そうとすることも、怖く、勇気の必要なことなのだ、とはっきり描写していたのが印象に残っている作品です。

クウガは映画化希望の署名運動までされていましたが、残念ながら商業ベースに合わないと判定され、今年はじめに映画化の計画は完全に挫折してしまいましたが、テレビ分の再放送なども取り組んで欲しいな、と思います。

個人的にはDVD、全部で12枚なのですが、オークションででも手に入れようと考えています。生活に追われる身なので、中々こういう趣味にはお金を割けませんけど。

息子にも昔見ていたときとは、まったく違った感想を持つと思いますので、機会を見て見せたいな、と考えています。実家には殆ど全話を録画したビデオが残っているんですけどね。