斎藤、田中が再戦誓う-健闘たたえ固い握手
http://www.sanspo.com/sokuho/1004sokuho043.html
駒大苫小牧・田中君、早稲田実業・斎藤君の投げ合いで、甲子園に続いて斎藤君に凱歌があがりましたが、こういうライバルって良いですね。
お互いに実力を認め合い、お互いに切磋琢磨出来る“ライバル”が居るということは、どんな世界でもこれ以上無い、幸せなことです。進学を表明している斎藤君から「これからもライバルとしてまたどこかで勝負したい。いずれは2人でプロ野球を盛り上げていきたい」という言葉が聞けたことが、何だかとても嬉しいですね。
マスコミは斎藤君を“メジャー志向”なんて書いていましたけど、どっちかというと、いきなり自分の将来としてプロを意識し始めたところで、「希望の球団は?」と、聞かれても真剣に考えていなかったのでは無いでしょうか?平たく言うと「どこでも良い」状態で、自分にあっているとか、自分が好きだと言える球団がなかったから、とりあえず「メジャーでやりたい気持ちはあります」と言ったのでしょうね。この記事のコメントを読んでいて、そんな風に感じました。
田中君と斎藤君が、マリンで投げ合う姿が6年後に見られると嬉しいですね。猫も杓子も“メジャー、メジャー”で辟易していましたので、こういった発言を聞けるのはとても嬉しいです。またそれと同時に、こういった将来ある選手が、夢を持って飛び込むことの出来るプロ野球にしていくことも、今のオーナーの方々には真剣に考えていただきたい。選手の待遇を向上させることもそうですが、観客動員・放映権・球場周辺の環境作り・ファンへの還元策・・・、まだまだやるべきことは沢山あります。自分の企業グループ、球団経営だけに固執しない、日本の野球界が発展するにはどうしたら良いか、そういう大所高所に立った球団運営を、考えていって欲しいものです。
この二人のライバルの対戦を、楽しみにしているプロ野球ファンの為に、そして何より、この二人の若者の将来の為に。