幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

批判。

今日の亀田興毅のタイトルマッチ、きっちり批判に対して答えを出して見せました。

私は、前回の試合後も、亀田が負けたとは思っていませんでした。

http://blog.so-net.ne.jp/makuhari-windy/2006-08-04

微妙ではありましたが、ランダエタも初回にダウンを奪いながら中盤は殆ど攻め込まれており、亀田が減量苦でへばった後半にも、攻め手を欠いていたような現状でしたので、この行き過ぎた世論誘導のような“亀田バッシング”は、はっきり言って理解出来ませんでした。

あの因縁から、きっちり答えを出す為に「再戦」という手段を亀田自身が望んで行ったのですが、今日までの間、これだけのバッシングに耐えてよくここまでレベルアップしました。

前回の反省を生かしたのは減量方法でしょう。きっちりリミットをクリアしつつ、体力を維持出来ており、試合前から体のハリが良く見えました。

試合の内容は言うまでもありません。持ち前のガードを固めて突進するスタイルを改め、距離を置いて的確にヒットするパンチを冷静に放ち、ランダエタに有効打すら打たせません。ランダエタの放つパンチもきっちりスウェーでかわしており、余裕すら感じました。

でも、一番成長を感じたのは、無理に攻め込まなかったことです。ボクサーなら、相手が自分のパンチでダメージを受けているように見えると、つい追い込んで「トドメ」を刺したくなるんですが、今回は敢えてそこまでせずに、「負けない」ボクシングをやっていました。無理に追い込めば、今日のランダエタはボディー攻撃を嫌って腰をかがめてガードしていましたので、下手をすれば頭部でパッティングされてしまう可能性もあります。終盤亀田のボディーが利いてぐらつくシーンを見ても、また距離を置いて深追いしなかったところに、亀田の成長を感じました。それだけ、この試合は失敗が許されないという自覚があったのでしょう。

世界チャンピオンとは言え、まだ20歳の青年です。あれだけの世論のバッシングに耐え、自分の父親を慕い信じて、これだけ自分を鍛え“負けない”タイトルマッチをやってのけるんですから、大したものです。

これでも、亀田批判派の方は「ランダエタに何かしたんじゃないか」とか「マスコミがプレッシャーを掛け過ぎたからランダエタが本来の調子じゃなかった」とか言い出す人もでるんでしょうね。

亀田3兄弟が嫌いな方は、あの度を越したTBSの取り上げ方、亀田のビッグマウス、親子の外観から来るイメージなど、今までのTBSの“VIP待遇”が面白くなかったでしょう。そういったことが根っこにあって、何かきっかけがあれば批判が噴出しそうな微妙なバランスが、あの世界タイトル奪取戦までの高視聴率を稼いでいたのでしょう。それが、前回の微妙な判定で、一挙に大多数の人の批判の的に代わって行ったのだと思います。

私は、TV越しでしか見ては居ませんけど、亀田のあの“ビッグマウス”も気弱さの裏返しに見えるんです。内面は、その実結構いい奴なんではないか、と。今日も亀田の目を見ていて、「なかなか良い目をしてるな」と思いました。子が親を、親が子を殺めるような親子もある中で、亀田親子は、親が子を守り、子が親に応えようとする、良い親子関係を見せてくれます。別に世界チャンピオンになった息子がいるから,という訳では無いですが、あれだけ父親を信じて慕ってくれる息子を持つと、父親としては嬉しいでしょうね。

亀田親子の周りには、これからも色々と雑音が飛び交うでしょうが、ここでこれだけのバッシングを浴びて、自分を追い込んだ経験は、順風満帆で何の批判も受けずに世界チャンピオンとなるよりも、亀田自身にとっては今後のボクシング選手としての人生を考えると、かえってプラスになるかも知れません。

これからも、良いボクシングを見せてください。