去年まで、年末の東京を彩ってきた“東京ミレナリオ”、暫くは丸の内付近の工事の為休止になってしまいましたが、その代わりなんでしょうか、今年から、“光都東京・LIGHTPIA”(こうととうきょう・らいとぴあ)なるものが始まりました。
http://www.nifty.com/koto-tokyo/index.htm(光都東京・LIGHTPIA 公式ウェブサイト)
国際フォーラムのあたりも会場になっておりますので、私は通勤途中にちょっと立ち寄って眺めることが出来ます。
実際には国際フォーラム内のイルミネーションは、「HARMONIA’06-’07」という別のものです。国際フォーラムから東京駅方向を見るこっちの部分は、“光都東京・LIGHTPIA”のイルミネーションになるんでしょうね。
国際フォーラムから、東京駅方向を望む
こちらは、有楽町駅から国際フォーラムを見たところです。
何やら、国際フォーラムのガラスの壁に、人の顔の写真が見えます。
何かの番組宣伝でした。キムタクですね。
正直なところ、去年で東京ミレナリオが終わって、ホッとしていたんですけど、これじゃあ、実質的には変わんないんじゃないですか?
確かにいっぱいイルミネーションを点ければ、それは綺麗でしょうけど今のエネルギー問題を考えるとどうよ?って思ってしまうんですね。
こういったイルミネーションのはしりは、間違いなく神戸のルミナリエでしょう。ルミナリエが好評なので、それが全国へ波及して言ったのでしょうが(実際に東京ミレナリオも神戸のルミナリエもデザイナーは同じですし)、神戸以外でやっても意味無い様に思うんですね。
神戸ルミナリエは、阪神大震災の復旧のシンボルとして、震災で亡くなられた方への鎮魂の意味を込めて開催されました。
私も1995年は京都に住んでいましたので、初回と第2回のルミナリエは見に行きました。最初のルミナリエは本当に感動しました。会場にたどり着く前に迂回路の連続だったこと、道路も殆ど仮復旧であっちこっち大渋滞だったこと、神戸の街も明るいところはだいぶ戻っては来ていましたが、ルミナリエのイルミネーションのバックに、震災の瓦礫がそのまま残っているところもまだまだ沢山あって、照明の中から本当に人の声が聞こえてきそうな、そんな感じがしてました。
http://www.kobe-luminarie.jp/flm-02-1995.htm(神戸ルミナリエ 「夢と光」1995年テーマ)
翻ってこの全国へ波及していったイルミネーション、神戸だけだったら希少価値もあるでしょう。確かに綺麗です、どこでやっても。東京でやれば他にも照明はいっぱい点いていますから、イルミネーションも映えるでしょう。でも、ですよ。「何のために」と考えると、これ読んでいても、ルミナリエの2番煎じ以外の何者でもないように、思うんですね。
http://www.nifty.com/koto-tokyo/basic/concept.htm
完全に無駄だ、とは言いませんが、他で当たったからこっちでも、っていうのは、なんだか白々しく見えちゃうんですよ。
本当にひねくれものの感想ですね、これって。