素晴らしい。
<高校ラグビー>東福岡が初優勝 12-7で伏見工を降す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000053-mai-spo
伏見工業と東福岡の決勝は、文字通り手に汗握る展開で、私も思わず力が入ってしまいました。素晴らしいゲームです。
ゲームは前半、ラインアウトを制した東福岡が終始自陣に攻め込まれながらも二つのチャンスをしっかりモノにして、2トライ1ゴールで12-0とリードします。中でもWTB正海君のゴロでパントしたあと駆け込んでのトライは、自分の足を意識した見事なものでした。伏見工業は課題のラインアウトのミスからボールを失うことが多かったですね。それと前半6分で得たPGを外してしまったのが痛かった。あれだけ正面で距離も無かったのに、天候も悪かったですが決勝の緊張もあったのでしょうか。
前半は伏見工業も相手陣で優位にゲームを進めますが、東福岡のディフェンスが素晴らしく、南橋君、井口君に思うような動きをさせません。伏見工業がどんなに連続攻撃で展開しても、その先にはグリーンのジャージが余裕を持って陣形を整えています。伏見工業は攻めては居ましたけど、結局東福岡のペースを崩せませんでした。
戦前は東福岡の攻撃力ばかりクローズアップされていましたが、ゲームに入って見ると伏見工業は東福岡に殆ど攻撃をさせませんでした。それだけ伏見工業のバックスの展開力が、東福岡の攻撃を制したと言えますが、かえってそこが東福岡の本来の力の強さを際立たせたように思います。終始攻め続ける伏見工業の攻撃を、受身にならずディフェンスは余裕を持ってしっかり備えていましたから、あれだけボールを支配されていたにも関わらず1トライ1ゴールに、伏見工業を抑え切ったと言えるでしょう。
しかし、後半の終了間際の攻防は、本当に見応えがありました。伏見工業が切れ目なく連続攻撃を仕掛けるのですが、モールの密集の中でもスクラムもラックも、お互いに反則がなく連続展開が続きます。このあたりは「さすが決勝戦」と、思わず唸ってしまいました。
高校生レベルならばこれだけ緊迫した状態であれば、オーバーザトップ(ボールを起点にして、自陣より相手陣内へ上から入ってしまうこと)やノットリリーストザボール(ボールを持った選手が倒れたらボールは離さなければならないのですが、倒れても持ち続けてしまうこと)といった反則を犯しがちですが、そういった反則で分断されることも殆ど無く、伏見工業の連続攻撃が本当に“連続”しているので、見ている私も久しぶりにテレビのスポーツ観戦で興奮してしまいました。
惜しむらくはこの好ゲームでも観客もまばら、ゲームも平日に入ってしまってからなので仕方ない部分はあるのですが、テレビ中継も視聴率はダメでしょうね。ラグビーは何でこんなにマイナースポーツなのでしょうか?ルールも難しいし、気軽にみんなでやるってことが難しいって言うこともあるのでしょうが。
中継では解説で神戸製鋼の大畑選手が出演されていました。
http://www.kobesteelrfc.com/pc_member/profile_ohata.html(神戸製鋼コベルコスティーラーズオフィシャルサイト選手紹介より)
去年の夏の事件から、リハビリも順調なのでしょうか。お元気そうで何よりです。