私はこの人を、経営者として最も尊敬します。
不況下の増益企業スペシャル第3回~ケーズホールディングス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090511/194265/(前編)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090518/195031/(後編)
加藤社長については、以前も取り上げさせていただいたことがあります。
makuhari-windy.hatenablog.com
本当にぶれない方です。また「世襲」にも一切こだわらず、「それをやると組織は終わる」と一刀両断です。
世襲制限を「公認はずし」でごまかそうとしているどこかの国の政治家達に、加藤社長の爪の垢を煎じて飲ませたい気分に駆られます。
今回私が取り上げさせていただいた上記リンクの対談から、加藤社長のお話を抜粋させていただきますと・・・
○お客さんはいい商品を安く、サービスよく買いたい。これ以外のことは望んでない。だから、それをどこまでも推進しましょうということ
○出来もしないことをやろうとしない。その分出来ることをきっちりやる
○終わっちゃいけない競走は、先頭に立たない(会社は社員がいるから、終わってはいけない。だから無理して先頭に立たない)
○ローコストとは、コストを削ることではなく比率として経費を低くすること
○明日できる仕事は今日やったらいけない
○店がやるべきことが分かっていれば、中間管理職は会社の意思を伝わらなくするだけ
○無理に売り上げを増やすくらいなら、1店舗一人削減してその人員で新しく出店する。そのほうが不況時ほど安定する。
○頑張って売らなかった分、落ち込みが無い。普段から無理をすれば、落ち込むときが大きい
○“バイイングパワー”は間違い。多く買うんだからメーカーに安くしろ、と言うのは下げる努力をした分、こっちへよこせと言うこと。下がった分は山分けすべき
○お店に行っても社長と気付かれないし、社長と思ってもらえない。思ってもらいたいとも思わない
○身内にバトンを渡すようなことやっている会社が、だいたいダメになっていく。ダメにならなくするには、そういうことをしないこと
○地味に、地道に、着実に
これらの加藤社長のおっしゃることは、何年経っても全くぶれず、変わっていません。変わらない・・・は成長しないということではなく、あくまでぶれない経営だと、言うことです。トップがこういう考えであれば、目先の利益に踊らされたり、人の利益を奪い取るなどということは絶対に起きないでしょう。
それはどんな社会情勢・経済環境でもやるべきことは変わらない、それを見失ってはならないという、強烈な信念に基づいた“頑張らない”経営・・・それが今のケーズホールディングスのゆっくりとですが、しかし着実な成長を支えていると思います。
私も、自分がいかなる立場になったとしても、地に足をつけて必要なことを必要なだけきちっとやり抜くことの出来る人間になりたい・・・加藤社長を拝見しておりますと、心からそう思います。
ますますケーズデンキのファンになってしまいますね。出来れば、幕張の近くへ出店をお願いします(笑)