幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

不覚。

おとといからどうも風邪引いてしまったようで、何とか会社は休まずに金曜まで乗り切りましたが、今朝は洗濯済ませてお布団干して、そのまま横になっていました。夕食終えてお風呂の準備終えて、パソコンに向かって何気なくテレビのアプリを立ち上げたら、ちょうどこの番組をやっていました。

「母子病棟~密着478日!!壮絶なる愛と涙の記録」テレビ朝日

http://www.tv-asahi.co.jp/dosp/contents/story/0096/

難病と戦う子供と、その親の闘病記録を綴ったドキュメンタリーです。タイトルからして「お涙頂戴もの」かと思って、普通なら引いてしまうんですけど、何気なくつけてしまったところで飛び込んできた映像が、あまりに自然だったので、不覚にもそのまま見入ってしまいました。ティッシュの箱とお友達になりながら・・・。駄目なんですよ。こう言うの見ちゃ。

番組では3組の親子を紹介していたようですが、私がきちんと見ることが出来たのは最後の、番組タイトルともなっている急性リンパ性白血病と闘った丈一郎君のお話でした。お風呂の準備で忙しいもので。。。

映像が自然だなと私が感じたのは、撮影がこの丈一郎君のお母さんによるものが殆どだったからでしょう。カメラに向けられた眼差しが、子供が親を見つめる眼差しそのものだったから、私も見入ってしまったのでしょう。

病気との闘いは、文章でみるよりも遥かにリアルに伝わりました。画面の前から逃げ出したい衝動に駆られるほど、病気に苦しむ子供の姿を見るのは辛いです。やはり同じ子供を持つ身ですから、どうしても我が子に照らして見てしまいます。自分の息子が同じ病気になったとしたら、私は耐えられるだろうか、このお母さんと同じように、励ますことが出来るだろうか、そんなことを自問自答しながら、画面を見つめていました。

病状の変化に翻弄されながらも前向きに生きようとする丈一郎君、そしてそんな子供を見つめる辛さに耐えながら、懸命に見守るお母さんの気持ち・・・健康であることが、普通にご飯を食べて普通に学校へ行けることが、どんなに幸せなことなのか改めて考えさせられました。

骨髄移植の拒絶反応で腸がやられてしまい食事が出来なくなってしまった丈一郎君の「食べさせろよ」「治んないじゃないか」「うそつき」・・・カメラの向こうの母親に向けて話している、うそ偽りのない言葉だからこそ、小さな体で重い病気と必死に闘っている、その背負い込んだ重さがひしひしと伝わってきました。私ならあの状況で、とてもカメラ越しでは見られないです。その場にただ泣き崩れてしまうかも知れない、そんなことを考えながら胸が詰まりそうでした。

尊属殺人の話題が絶えなかったり、人間関係の希薄化が進んで、夫婦になることも親子になることも否定して単身で通す人々が増える中、それでもこういった親子の絆でしっかり結ばれている人たちもいるんだ、と悲しいお話だったのですが、なんだか心が温かくなりました。

丈一郎君、立派に頑張ったね。お母さんも、妹さんも、ずっと君と一緒だよ。