幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

信なくば立たず。

私としては珍しく、定期的に見ている地上波放送の番組があります。

世直しバラエティー カンゴロンゴ
http://www.nhk.or.jp/kango/

この番組は、カンゴロンゴ(平 幹二朗)と名乗るおじさんが、ショートドラマで登場する“お悩み”を持った現代日本に生きる人に漢語の「お言葉」で“解決”してゆく・・・というものです。

私がこの番組を見るようになったのは、もちろん宋文州さんが出演されているからです。そのほかにも明治大学教授の加藤さん、タレントのダンディ坂野さんや有吉さんが、「お悩み」を持った方が出演するドラマを見て展開するトークがなかなか面白く、毎回予約録画してまで見てしまっています(笑)

2月8日放送分は、2週間連続の「会社はあなたを信じない」の後編です。
http://www.nhk.or.jp/kango/past/past015.html

前週は夫・幹夫(野々村真)がコンプライアンスを重んずるが為に行過ぎた「記録」の管理に拘る会社の非効率を「大道廃れて仁義あり」という言葉で表します。

今週は妻・由香(鈴木砂羽)が勤める会社での出来事です。
経営者が社内の情報を全て把握しようとしすぎた為に、かえって情報があがらず麻痺してしまう・・・という内容です。
カンゴロンゴが発した“お言葉”は「信なくば立たず」でした。

会社でも個人の人間関係、特に家庭(夫婦)においても、生まれも育ちも考え方も違う人たちが同じ目標へ進むことになる訳ですから、全てが理解して分かり合えることは、まずあり得ないと思います。
「あの人はこうしないから信じられない」とか「こんなときにあんなことを言うなんてあの人はおかしい」・・・などと、非難・批判することは簡単でしょう。しかしそういう批判ばかりで、会社や人間関係が果たしてうまく行くのでしょうか?

本当に我侭で組織の和を乱す人もいるでしょう。しかしそういう人なら尚のこと、信じることで和の中に取り込んでゆく事のほうが、大切なことではないでしょうか?

夫婦でも同じだと思うのです。生まれも育ちも違う人間同士が、ひとつ屋根の下で運命を共にして生きて行くのですから、小さな行き違いや考え方の違いは生じて当然なのです。
相手が、駆け引きや嘘で本心を隠したりしない限りは、お互いを信じることから始める事が、一番大切なことではないかと、私は思うのです。

番組の中で、カンゴロンゴが、幹夫と由香の娘の持ってきた湯豆腐を見て、こう言います。
「会社でも夫婦でも、理想の人間関係とは、この豆腐のようなものです。四角四面できちんとしているが、中味はやわらかく、あたたかい」

人と人が暮らして行くのに必要なことは、きっちりとしたルール(四角四面)の中にも、暖かくてやわらかい(信)が必要だよ・・・と。

番組は、日曜夜23時ぐらい(日によって中止になったり、15分遅くなったりします)から放送しています。
皆さんも一度ごらんになられてみては?