世論では、何故か小沢代表の続投を「納得出来ない」とされている方がまだまだ多いようですね。
小沢代表続投「納得できない」７１％に増加…読売世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090510-00000656-yom-pol
ものの見事に検察の恣意と、報道のペテンに引っかかった人が、この国には多すぎます。
第一、政治資金規正法の趣旨を良く理解されていますか？
今回小沢代表の公設第一秘書が逮捕されましたが、おそらく大多数の小沢代表続投否定派の方は「逮捕されるくらいなら悪いんじゃないの」とか「法律違反っていうんだから、何か悪いことしたんでしょう」程度の認識しかないでしょう。
今回の“事件の内容”を、報道されていることだけを取ってみても、そのおかしさに普通の考えの人なら気付くでしょう。
西松献金、小沢氏団体の公設第１秘書ら３人逮捕 献金総額２億円近くか
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031740027-n1.htm
このニュースで報道されている政治献金の中で、西松建設が行った献金が政治団体をトンネルして行われていたことと、その合計金額が２億円近いことが、“政治資金規正法”に触れる・・・という解釈で、検察は秘書の逮捕に踏み切りました。
しかし、その金額と手法に問題があるとの指摘も本当でしょうか？
民主党小沢代表秘書逮捕は、地検クーデターか。 ～岸田コラム
http://kishida.biz/column/2009/20090304.html
このコラムで分かりやすく書かれていますが、２つの団体を経由して行われた献金が元を辿ると西松建設だった・・・ということだけで逮捕に至っている訳です。
実際、これで逮捕なら他にも逮捕される政治家はウヨウヨ居るはずです。小沢さんはむしろ資金的には非常にクリーンで、このお金は確かに単一の企業から多くもらっていることにはなっていますが、それを犯罪というならば小沢さんがそのことを持って西松建設側に何らかの利益供与をした場合だけのことでしょう。
ところがその利益供与については、おそらく逮捕から今まで検察は血眼になって捜査をしているでしょうが、何が出てきたという話もありません。
マスコミも当初はどこどこで西松の落札が多かったようだとか噂ベースの報道はありましたが、その証拠が出てきたなどということは一切ありません。
政治資金は、今の政治を動かす上で必要悪のようなものです。本当は国民の義務として政治資金の寄付を強制する法律があり、その資金を政治家で平等に使うことが出来ればベストでしょう。しかし今はそんなものはありません。特定の企業以外の団体に依存するような政党ばかりでは、資金面ではクリーンでも別の意味で政策にバイアスがかかって好ましくありません。
今回の事件は、おそらく検察の一部の人間の暴走であると思います。小沢代表に政権をとられては困る勢力が何かを突き動かし、そしてこの逮捕に結びついていると考えるのが妥当でしょう。そうでなければ自民党の二階氏が何の“お咎めなし”であるのは、極めて不適切です。
私が一番残念なのは、民主党党内にも小沢さんの辞任論がはびこり、それが多数派になっていることです。
小沢さんはこのお金で西松建設に利益供与をしたのですか？証拠も何も出てこないから、検察も秘書逮捕に続く「二の矢」を放てないでいます。（おそらくこのまま不起訴になるでしょう）そんな中で「選挙を戦えない」とかいうおかしな理由でまったく罪の無い自分達の代表を平気で「辞めろ」という人を、私は絶対信用出来ません。
民主党に民主主義を守る気はあるのか ～ 山口一臣氏 「ダメだめ編集長日記」
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/05/post_67.html
こちらのコラムにあるように、きっちり内容を説明すれば小沢代表に何の罪も無いことは、誰だって理解出来るのです。それを理解しようとしない、或いは理解出来ない民主党の議員には、甚だ幻滅しております。
これでは小沢さん云々以前に、政権交代は夢の夢でしょう。
日本に民主主義はありませんね。
我々国民も、おかしいことには「おかしい、間違っている」と、きっちり意見出来る様にならなくてはなりません。
そうしないと検察の暴走が止められなくなります。日本をこれ以上お役人天国にしてはいけません。
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