幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

いずれ。

最近、業績が好調のようですから、そうとう“自惚れ”ているようですね。


ヨドバシ・ドット・コム、アップル製品の販売を終了しなければならない状況に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100424-00000000-rbb-sci

Appleは、自社で直接製品を消費者に届けて、アフターサービスも直接するのがベストだと考える企業です。ですから、オンラインショップのように、比較的容易に自社ですべてを管理出来る販売形態を、わざわざ他の企業に任せるのは非効率と考えていますから、今回のヨドバシ・ドット・コムでの取り扱い中止も当然と言えば当然でしょう。

でも、ですよ。そこまで小売業をナメるんですか?他の事業者が、そこまで信じられないのですか?

Appleに限らず米国系の企業は、効率を追い求めるあまり、少しでも効率の悪いことがあると、「二者択一」で切るか残すかのどちらかに、してしまいます。(彼らを含む米国系の企業は、それを“グローバル・スタンダード”だと、言い張ります)パソコンメーカーで言えばDellもHPも、似たり寄ったりで、流通業者が居て消費者に自社の製品が届けられるという方式は、もう過去のものだと考えています。これだけWebが発達して、運送業者のネットワークも整って、決済手段もオンラインで殆どが用が足りるようになっている現在では、メーカーが直接販売しアフターサービスを行うのがベストだと信じています。まあ、それもひとつの正論かも知れませんが。

実際、Appleはオンラインの販売だけでなく、店頭販売においても仕入時点で小売価格に制約を設けています。過度な値引きをされないようにするためだと“言い訳”をしていますが、本音は「うちが作った製品で、どうして小売業者に利益を落とさなければならないんだ?」というのが、ホントのところの彼らの考えです。彼らは、小売業者が儲けることは、消費者に対する“搾取”だと信じて疑わないのです。

そういう考えもあるでしょう。それならそれで自社での直接販売を率先しておやりになれば良いだけのことです。それでも、小売業者が販売することまで制限する権利が、彼らにあるのでしょうか?消費者のためと言いながら、消費者は色々なルートで買うことをまた求めている・・・その事実にも、Appleは目を向けるべきです。

makuhari-windy.hatenablog.com
私の尊敬するケーズデンキ・加藤社長の考え方です。「お客様に代わって商品を探す」この対価をいただくことが小売業だと、私も思います。

Yahoo!の記事の掲示板では、Appleに批判的な意見が殆どで安心しました。これは完全に横暴です。そこまで制約するのなら、日本市場では全部自力でおやりになると良いです。販売から輸送、アフターサービスまで、全部自社でやってごらんなさい。そこまでやるなら、私はこの小売業への規制も“是”と認めましょう。それが出来ないなら、ただの自社への利益誘導に過ぎません。こんなことをやる企業は、いずれ滅びるでしょう。いや、滅びなければなりませんよ、絶対に。

 


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