今更。
新型ディーゼル車の普及推進、官民合同懇談会が17日発足 (読売新聞)
石原都知事の、黒い煤が詰まったペットボトルのパフォーマンスで一躍悪役になってしまったディーゼルエンジンですが、京都議定書でCo2排出量に世界的な関心が集まる中、その特性が見直されています。
取り上げた記事も、ディーゼル促進の為の施策ですが、以前私がこの車を買った時とは、驚くべき状況の変わりようですね。
元来天の邪鬼な私は、石原都知事のパフォーマンスでディーゼルエンジンへの風当たりが強くなっていく中、それでもガソリンエンジンに対するディーゼルの優位性を信じておりましたので、この車を購入したのが1999年のことです。
私が乗っていた、いすゞウィザード
http://www.goo-net.com/catalog/ISUZU/WIZARD/6000340/index.html
この車のエンジンの特徴は、以下のサイトをご覧ください。
いすゞDdエンジン
http://www.jsme.or.jp/esd/NL21/ISUZU.html
ディーゼルが目の敵にされる原因となった黒煙も、要は日本独自で軽油に配合していた硫黄分に起因するもので、この硫黄分の除去を充分に行えば、酷い黒煙は防止できる ものです。
また、このいすゞのDdエンジンに採用されたような新技術(コモンレール式高圧燃料噴射システム)によるPMの低減化で、石原知事が槍玉に挙げた“ディーゼルの黒煙”はガソリン車と比較しても意識せずに済むほど少なくすることが出来るのです。
実際、私の乗っていたウィザードも、後続車が「ディーゼル」を意識することは殆ど無かったのでは無いでしょうか?運転していてもディーゼル特有の振動は殆ど意識しないで済むレベルですし、排気の匂いも窓を全開にしていても気にならないほどでした。そりゃあディーゼルを毛嫌いする人から見れば排気の匂いは軽油のそれですし、黒煙も劇的に減ったとは言え完全にゼロになる訳ではありませんから、「それみたことか」と言われるネタが無い訳では無いんですけどね。
それでも燃費の良さ、二酸化炭素の排出量の少なさ、そして何よりもガソリンエンジンと決定的に違うのは、エンジンからの排気を直接吸っても死なないと言う安心感は、決定的に違います。ガソリンエンジンの排気は、三元触媒なしに吸引すれば、人間を死に追いやるほどの危険なものです。ディーゼルはそんなことはないですけどね。
日本のディーゼル車規制は、やはりどこか行き過ぎです。政治的な匂いがプンプンします。 それでいて、世界の風潮が「二酸化炭素削減」に傾いてくるや、新型ディーゼルなら普及促進なのですから。
そもそも「ディーゼルか否か」で、規制を決めること事態ナンセンスだと、思いませんか?