幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

群れ。

私が個人的に読んでいるメールマガジンに“台湾の声”があります。林建良さんという方が主催されているメールマガジンです。

林建良Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%BB%BA%E8%89%AF

そのメールマガジンの先週届いたものの中で、元台湾総統李登輝氏の「十の箴言」と題し、「サピオ」という雑誌で掲載された林建良さんの記事からの抜粋がありました。「十の箴言」どれもが李登輝氏を語る上で重要なものだと思いますが、現在までの(7)つの箴言野中で、特に私が共感したのは、これです。

「台湾の声」【李登輝】迷える日本の若者に送る「十の箴言」(五)
http://www.emaga.com/bn/?2010020013514937001250.3407


李登輝氏はゴマすりの側近はおかず、その代わりに広い分野でのブレーンを求め広く人材を登用したそうです。
側近を置けば、ついその関連の情実人事になることは避けられません。“やりやすい”人を要職に置きたがるでしょう。それでは自分はやりやすくなるでしょうが、本当に国の、国民のことを思えばそれでは良くないというのは当然のことです。

レベルは低いですが、私も海老名の工場長を任されたときには、所謂“側近”は一切置きませんでした。元々嫌いなのです、群れることが。群れると自分は安心でしょうが、人事的には確実に間違いを起こします。それだけは私は嫌なのです。(このやり方は反面、周囲に誤解を招きやすく、“敵”も少なからず残してしまうのですけど・・・)

国家に限らず、会社などの組織でも人は、人の上に立てば立つほど、皆孤独になるようです。その孤独に耐えかね、気心の知れたものだけを傍に置き、“ゴマすり”ばかりになってしまうものなのでしょう。中にはそのようにして「人を従える」ことで自らの力を誤信し、自惚れに繋がるさもしい方も居ることでしょう。
更には、その「ゴマすり」を側近に置いておくことは、人事上の判断に私利私欲が混じってくることは自明の理です。自分に逆らわない人間を傍に置くことは自分も楽ですし、またその人物を「重用する」ことでその人物の忠誠に応えることにもなり、それこそ「ゴマすり」の負のスパイラルへと落ちて行くことになります。当の本人たちはまったく気付かないままに。

管理職になってまで、周囲の連中を引き連れ食事に出たり、挙句は仕事上の人員配置を周りに親しげに集まる連中から選ぶようでは、リーダーとしては「失格」と言わざるを得ません。

どこだかの国の幹事長も、似たようなものですね。その人は「側近」も犠牲にして切り捨てているようですが、そんな人は李登輝氏の爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものです。


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