幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

団塊の世代って。

以前にご紹介した、私の仕事の関係のことですが、今の海老名の事業所に異動してから、早3ヶ月が経過しました。

makuhari-windy.hatenablog.com

当初とは違い、幕張からの通勤ではなく、厚木にアパートを借りての半単身赴任生活を続けておりますが、こうして平日も何とかブログ更新出来る程度に、生活のペースにも慣れて来ました。

しかし、仕事のほうは中々うまく行きませんね。

親会社からの業務移管が、社員の転籍問題も絡んだものですから中々話がまとまらず、転籍希望者が確定するまで正式には業務移管へ向けての準備が何も出来ませんでした。

その間私は、この事業所の業務内容を分析し、業務フローを整備しマニュアルの作成を行ったりと、本来のミッションとはかけ離れた内容のことばかりして、3ヶ月近くを過ごして来ました。とは言え、まったく聞いた事も見たことも無い業務をフロー化したりマニュアル化したりする作業は至難の業で、はっきり言って投げ出したくなりましたよ。

でも、会社が目指している来年度中の株式公開の為には、こういった業務マニュアル類の整備は不可欠で、実はマニュアルや業務フローの整備も私のミッションだったりするので、投げ出したくても投げ出したりは出来ないんです。

肝心の業務移管は今月に入ってから転籍メンバーも確定し、ようやく本格的に動き始めました。

ここでまた新しい問題が発生します。

親会社の人には失礼なのですが、どうにもマニュアルというか会社全体で業務をやるという文化の無い企業なので、今まで親会社が担当していた業務にも、何一つマニュアルらしきものが存在しません。すべてが担当者ベース・人頼りで運営されているという、まるで旧電電公社のような業務の進め方です。

そうすると、業務を移管するにあたって転籍してくれる人の分はその人が業務を持って来てくれるから良いものの、転籍を拒否した方々の業務は、これから内容を精査しなければなりません。

元来、マニュアルの無い風土の会社なので、「今までやっていただいていた業務の内容を整理して教えてください」とお願いしても、まともな資料すら揃わないという恐ろしい現実が、私の目の前に降りかかって来ました。

更に追い討ちをかけるように、今日は転籍を受け入れてくれた方の代表の方から、「まーきん。さん、私たちはこれからの業務内容が良く分からないから、明日でも構わないので時間をとって詳しく教えて欲しい」などと、私にお願いをしてくるんですよ!

もう、どういうことですか!今まで親会社がやっていた業務ですよ。私が知る訳無いじゃないですか。むしろ「教えてください」は、こっちの台詞です。教えてくれたら私が検証してマニュアル化して適正な方に業務を割り振るから、今までの業務内容についてヒアリングさせて欲しい、と私から再三依頼していたのに梨のつぶてだったのは、「実は本人たちが何も分かってないから」だったのですね。

転籍を受け入れてくれた方々というのは、こういっちゃあ語弊があるんでしょうが全員が所謂団塊の世代のみなさんです。親会社も昔の景気の良いときに、ろくに選考もしないで大量採用していた人たちです。一般的な会社であれば真っ先にリストラの対象になって早期退職や出向などで“処分”されてもおかしくない方々なのに、親会社は組合が強い為、リストラらしいリストラは何もして来なかったので、今まで生き延びてこられたのでしょう。でも転籍受け入れた方々の名誉の為に申し上げますと、親会社に残った方のメンバーを見て、私は内心喜んでしまったことも事実です。うちに来てもらっても、高い給料払うだけの価値なんて無いんですよ、失礼ながら。

はっきり言って、こういうツケを子会社に押し付けるのは、止めて欲しいんですけど親会社自体事業分割で分社をどんどん進めている状況で、来年会社が今の形で残っているかどうかも怪しいですからやむをえないのでしょう。ただ、現場で押し付けられるほうは堪ったもんじゃありません。

団塊の世代の方々が、すべて同じとは申しませんが、大概において同じ傾向にあるんです。自分の権利は一丁前に主張されるんですが、肝心のパフォーマンスは人並み以下ってことがデフォです。

そんな方々がもうじきリタイアして悠々自適の生活に入ろうとしているのに、我々戦中派に育てられた昭和30年代生まれの世代は、その世代の後始末をしつつも給与は年功序列が殆ど廃止され、増えるどころかパフォーマンスが悪ければ減らされるような状況です。退職後もまともに年金も受け取れるアテもなく、私などは会社に退職金の制度も無いですから、退職後の生活の糧を今のうちに準備しなければならないという、大変不平等な状況にある訳です。

今、年金の支払い記録で色々と騒がれていますが、私たちの世代に言わせれば「何贅沢言ってるの?」ですよ。何年かは未納になっていても、もらえるだけマシでしょう?私たちは殆どもらえないかも知れないんですよ、あなた方よりはるかに多く支払っているのに。

世代って、不平等ですよね。

頑張りましょう、昭和30年代。